【食事が9割】肥満犬のためののカロリーダイエットドッグフード

愛犬を太らせてはいけないと分かってはいるものの、求められるとついついおやつを与えてしまって、獣医さんから注意されている飼い主さんいますよね。このままではまずいと思って、散歩の時間を長くして運動を増やしたのになかなか結果がでないことがよくあります。

これはペットの肥満に対する考え方が、根本的に間違っていることで起こる問題です。「肥満は運動で解消する」と当たり前のように言われていますが、ペットの肥満は食事で解消する必要があります。ここではそんな愛犬の正しいダイエット方法と、ダイエットに適したドッグフードをご紹介します。

犬のダイエットをするときに知っておくべき基本の考え方

それではまず、なぜ犬が太ってしまうのか、その基本的な考え方を説明しましょう。なぜ運動では痩せないのか、なぜ食事が重要なのか詳しく説明していきます。

消費カロリーは増やしにくく摂取カロリーは減らしやすい

犬が太る理由は「摂取カロリーが消費カロリーを上回っている」ことがすべてです。これは人間でも同じことで、1日に消費するカロリーと摂取カロリーが同じであれば体重の増減はありません。このバランスがどちらかに偏ったときに太ったり痩せたりします。

運動をさせるというのは消費カロリーを増やすことで、食事で管理するのは摂取カロリーを減らすということです。理想はその両方を同時に行うことですが、運動量というのは思った以上に増えてくれません。散歩をすれば消費カロリーは増えますが、そもそも肥満のワンちゃんは歩くのが嫌いです。

私たち人間だって、太ってしまいダイエットのためにランニングを始めようとするものの、体重が重すぎて膝が痛くなり走れなくなることがよくあります。犬も肥満状態では運動するのが大変です。そして何よりも散歩の時間が増えるということは、飼い主さんの時間を取ることになります。これでは飼い主さんの負担も大きくなります。

一方で、摂取カロリーは食事の量を減らすだけですから簡単です。自分のダイエットですとガマンできなくなりますが、つらいのは自分ではないので心を鬼にするだけです。犬のダイエットでは消費カロリーを増やすのではなく摂取カロリーを減らすことをメインにしましょう。

犬に必要なカロリー

摂取カロリーを減らすのが犬のダイエットの基本ですが、それではそもそも犬はどれくらいのカロリーを1日に消費するのでしょう。これに関してはいくつかの計算式がありますが、代表的なものとして次のような式があります。

70×(体重㎏)の0.75乗=1日あたりのエネルギー要求量

これは人間でいう基礎代謝量のようなものだと考えてください。何もしなくても消費するカロリーの値です。例えば4kgの犬のエネルギー要求量は次のようになります。

70×50.75=198kcal

この198kcalに対して、ライフステージや犬の状態ごとに合わせて係数を掛けたものが1日の理想的な摂取カロリーになります。

成長期の犬3.0
1歳以上の成犬1.8
不妊手術済みの犬1.6
老犬・高齢犬1.4

先ほどの4kgの犬が不妊手術をしていない1歳以上だとすると、「198kcal×1.8=356kcal」が1日に与えるべきカロリーということになります。愛犬の体重を落とすためには、この値よりも低く設定する必要があります。この場合は係数を下記にして計算します。

肥満傾向にある犬1.2〜1.4
減量中の犬1.0

完全な肥満状態にある4kgの犬の場合は、198kcalまでしか与えてはいけないという計算になります。

きちんと痩せさせたいのであれば、面倒でもこの計算をきちんとしておく必要があります。ほとんどの飼い主さんは感覚だけでドッグフードの量を減らしていますが、それでは効率よく痩せさせることができません。そもそも与えすぎの場合には減らしたつもりが、まだ多かったということもあります。

まずは、愛犬の体重からどれくらいのカロリーを与えればいいのかをきちんと把握して、それに見合った量のドッグフードを食べさせるようにしましょう。それだけで愛犬は必ず痩せてくれます。

散歩で消費するカロリー

運動で消費するカロリーを増やすのが難しいと説明しましたが、実際に犬が散歩をすることでどれくらいのカロリーを消費するのか気になりますよね。犬の散歩で消費するカロリーの計算式はちょっと複雑ですので、結論だけご紹介します。

3kgの犬が1km散歩したとき6kcal
4kgの犬が1km散歩したとき8kcal
5kgの犬が1km散歩したとき9kcal
7kgの犬が1km散歩したとき11kcal
10kgの犬が1km散歩したとき14kcal

3kgのワンちゃんがこれまで2km散歩していたのを3kmにしたところで、6kcalしか消費カロリーは増えません。ドッグフード100gのカロリーが約350kcalですので、たった2g減らすだけで1km追加して散歩させたのと同じことになります。

犬にしても飼い主さんにしてもどっちが楽なのかは言うまでもないですよね。これまで2km歩いていた犬が3km歩くのは大変なことです。太る理由として運動不足が挙げられますが、運動で消費するカロリーなんてたかが知れています。

もちろん運動は筋力の維持などで大切なことではあるものの、太る理由は単純に摂取カロリーが多すぎるからです。だったら、飼い主さんがすべきことははっきりしていますよね。愛犬の食事を見直すことから始めましょう。

愛犬が痩せるドッグフードの選び方

痩せるためには摂取カロリーを減らせばいいと分かってはいるものの、実際に食べる量を減らすのは思った以上に大変です。痩せるにはこれまでの半分の摂取カロリーにするわけですから、犬はしきりに「お腹が空いた」と訴えてきます。

あなたがそれに耐えられても、家族がいる場合は誰かが勝手におやつを与えてしまうかもしれません。しかも、食べる量を半分にしたら栄養不足になってしまいます。タンパク質が不足すると骨も筋肉も弱ってしまいますし、犬の元気がなくなって散歩を嫌がることもあります。

このため、ダイエットをさせるには必要な栄養をしっかりと与えながらも、摂取カロリーを減らし、なおかつ空腹感も抑えなくてはいけません。そのためのドッグフードの選び方をご紹介します。

低カロリーのドッグフードを選ぶ

ダイエット中のドッグフードの基本は「低カロリー」です。一般的なドッグフードは100gあたり350kcalありますが、できれば300kcal程度になっているのが理想的です。これだけでカロリーを14%もカットできます。同じ量を食べても14%減らせるわけですから、それだけで痩せられる犬もいます。

ただし、ドッグフードによっては少量でも満腹感を維持できるものもありますので、必ずしも低カロリーである必要はありません。カロリーが高いドッグフードを使ってダイエットをする場合には、与える量を減らしてカロリーオーバーにならないようにしましょう。

高タンパクで良質な食材を使用している

犬に必要な栄養素で最も重要なのがタンパク質です。ダイエットで減らしたいのは体脂肪であって、筋肉はむしろ増やしていく必要があります。筋肉まで落ちてしまうと散歩するだけの力も気力も失われてしまいますので、きちんとタンパク質は摂取させましょう。

ただタンパク質ならなんでもいいと言うわけではありません。犬は肉食の動物ですので、基本は動物性タンパク質を選びましょう。低カロリーが理想ですので鶏肉ベースのドッグフードがおすすめです。第一主原料に鶏や七面鳥などを使っているものを選びましょう。

オメガ3脂肪酸などの必須脂肪酸が含まれている

ダイエットをするとどうしても栄養成分が不足します。そうなると体の末端である被毛や皮膚に影響が出てきます。毛艶が悪くなるだけでなく、皮膚炎を起こすこともあります。これを回避するためには、オメガ3脂肪酸などの必須脂肪酸を摂取することが重要です。

ダイエットですので脂質を減らすのが手っ取り早いと思うかもしれませんが、脂質は多すぎても少なすぎてもいけない栄養成分です。皮膚や被毛の健康状態を守りながら痩せさせるために、体が必要とする必須脂肪酸が含まれたドッグフードをおすすめします。

関節ケアの出来る栄養成分が含まれている

肥満になった犬の多くは関節にトラブルを抱えています。特に小型犬の場合はそもそも関節が弱く、そこに重くなった体重がかかりますので、関節炎などを発症している可能性があります。傷みがあると当然散歩を嫌がります。散歩だけでなくちょっとした運動すらしなくなります。

散歩の消費カロリーはそれほど大きくないといいましたが、散歩や運動をしなくなると筋力が低下します。筋力の低下は基礎代謝の低下につながり、何よりも気力を失ってしまいます。それを回避するために、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節ケアに効果のある栄養成分が含まれたドッグフードを与えましょう。

ダイエットに適したおすすめドッグフード

ここまでの説明で、どのようなドッグフードを選べばいいのか理解できたかと思います。ただ、ペットショップに行くとダイエット用のドッグフードがいくつも並んでいて、どれが最適なのか判断できないという飼い主さんもいるかと思います。

そういう飼い主さんのために、最後にダイエットに適したおすすめドッグフードをご紹介します。

ロイヤルカナン・減量サポート ドライ

・ビタミンとミネラルと適量に調整
・関節ケアに効果のあるグルコサミン、コンドロイチン配合
・被毛と皮膚の健康を維持するためのオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸配合
・鶏と七面鳥が第一主原料で高タンパク質

ロイヤルカナンはカロリーを減らしながらも、ビタミンとミネラル、そしてタンパク質をしっかりと摂ることができるドッグフードです。飼い主さんによっては、BHAやソルビン酸カリウムを使用し、原料に穀物を使っている点がやや気になりますが、ダイエット期間だけの摂取と割り切れる飼い主さんにおすすめです。

カロリー:312kcal/100g
1日あたりのカロリー:203kcal
1日あたりのタンパク質:22.1g
※体重4kgで重度の体重過多

サイエンスダイエット・パーフェクトウェイト

・カロリー14%減
・高品質な食材を組み合わせて栄養バランスを維持
・老化を防ぐための抗酸化成分配合
・鳥肉ベースの高品質なタンパク質を使用

サイエンスダイエットは原材料にこだわったダイエット用ドッグフードです。酸化防止剤には天然由来成分を使用していますので、食の安全もしっかりと守られています。主原料に穀物を使っている点が気にならないのであれば、積極的に使用したいドッグフードです。

カロリー:319kcal/100g
1日あたりのカロリー:287kcal
1日あたりのタンパク質:22.6g
※体重4kg

ニュートロナチュラルチョイス・減量用

・主原料に低カロリー低脂質のチキンを使用
・玄米とサツマイモを使って腸内の健康を維持
・自然由来の抗酸化成分配合
・小型犬でも食べやすくするための小粒サイズ

ニュートロナチュラルチョイスは自然素材のこだわったドッグフードです。原料に玄米を使っていますが、玄米は低GIですので血糖値を上げにくく脂肪になりにくい炭水化物ですので、気にする必要はありません。嗜好性にもすぐれていますので、ドッグフードの切り替えもスムーズに行なえます。

カロリー:295kcal/100g
1日あたりのカロリー:221kcal
1日あたりのタンパク質:18.9g
※体重4kg