病気になりにくいペット犬の選び方とおすすめの犬種

病気の愛犬を最後まで見捨てずに、一緒に闘病される飼い主の姿には心をうたれます。一方で、飼育されている犬種が病気になりやすいということをご存じであったかどうか、というところに不安が残ることがあります。

例えば、ゴールデン・レトリーバーは性格がよい素晴らしい犬ですが、大腿骨頭壊死症という遺伝的疾患があり、寝たきりになりやすい犬種なのです。

また、ゴールデン・レトリーバー、パグ、ラブラドール・レトリーバーは、がんを発症する確率がとても高く、他の犬種に比べて晩年が闘病生活になってしまうことが多いばかりでなく、若い頃にがんを発症する子もいます。

かわいがっていた犬がこのような病気になり弱っていくのを見るのはつらいでしょうし、外科手術に数十万円、がん闘病に百万円単位のお金が消えていくことも、覚悟せねばなりません。

ご家族となる犬を選ばれるときは、見た目のかわいさだけではなく、病気になりやすいか、なりにくいかといった「遺伝的健康性」を含めて考えられるといいと思います。

犬種別なりやすい疾患

犬種疾患
チワワ水頭症、テンカン、低血糖症
トイプードル歯周病、膝の病気
ダックスフンド椎間板ヘルニア、胄腸疾患
ゴールデンレトリバーがん、股関節形成不全
ラブラドール・レトリニバーがん、股関節形成不全
シーズー眼の疾患
ポメラニアン気管虚脱、ホルモン性の皮層疾患
ヨークシャー・テリア低血糖症、胄腸障害

飼うなら洋犬ならトイプードル、チワワがオススメ

「どんな犬を飼うといいですか?」という質問は、私がされる質問のトップ近くにくるものですが、私の答えは「プードル、チワワ」です。

この50年ほど、さまざまな犬種の流行り廃りがありました。その中で、この2つの犬種は、日本人に絶大な支持をされ続けています。

一時的に人気が出ても、飼育しにくい犬種は、次の時に飼育されなくなるため人気が落ちていきます。飼いやすければ、続けて同じ犬種を飼われる方が多いので、人気は維持されます。人気のない犬種が悪いわけではないのですが、玄人(プロや熟練者)向けと考えてよいと思います。

トイ・プードルをおすすめする理由


一番は「プードル」、正確には愛玩用に改良された「トイ・プードル」です。

  1. 知性の高さ
  2. しつけやすさ
  3. 重大な病気の少なさ
  4. 日本の機構への適応力の高さ
などがこの犬種の魅力です(頭がよすぎて飼いにくいという意見もありますが)。

トイ・プードルの欠点

欠点は、後ろ足の靭帯が弱いことや、歯周病になりやすいことなどですが、他の犬種の病気に比べると重い病気が少ないです。

これは、プードルが長い歴史と、広い地域で飼育されていたため、豊かな遺伝子プール(心身の強さ)を持つからです。トイ・プードルは1700年代後半に作出されたもので、シンプルな系統の犬種です。

このような歴史の長さが、病気の少なさにつながっています。

また、犬独特のにおいが少ないこと、アレルギーを誘発しにくいこと、毛が抜け落ちることが少ないことから、アトピーやアレルギー、喘息を持つ家族がいらっしゃるご家庭で、犬の飼育をされたいときに、プードルが選ばれています。

トリミングが必要なことが欠点として指摘されますが、私はトリミングの必要性は長所だと認識しています。

毛を切られたり、ドライヤーの間じっとしていることで、犬自身にルールを覚えること、忍耐することが身に付いてゆきます。

チワワをおすすめする理由


日本の夏はヨーロッパに比べて非常に暑いため、涼しい気候に適応した大型犬は、日本の高温多湿環境では飼育がとても難しいのです。

そんな中、チワワは暑さに強い犬種です。暑いメキシコ原産の犬種だからです。

一方、他の犬種とは異なり、寒さへの耐性が低いので、11〜2月という寒い季節に、体調を崩す子が多いということを覚えておかれるといいと思います。

また、チワワは空腹に弱いので、一日最低4回に分けた食事、理想は6回の食事が必要です。若干太めくらいの体重維持が健康につながります(太りすぎはダメですが)。

あともう一種おすすめするならダックスフンド


どうしても付け加えたいのは、ダックスフンドです。

この犬はしつけもほとんど必要ないといってもよいぐらいの明るく穏やかな犬なので、これから犬を飼う方、以前しつけで苦労された方におすすめです。

ただ、椎間板ヘルニアなどの重い病気の発症率が高いことがあるため、病気のなりにくさを基準に選ぶ場合はその順位を落としてしまいます。

しかし、このような弱点がありながら、日本で長く愛され続けトップ3に入り続けていることが、ダックスフンドの底知れない魅力を意味していると思いま猟犬の遺伝がとても強い犬種ですので、肉の多い食事とし、多く運動をさせてください。

平地をたくさん走らせるのがよいでしょう。穀物の消化力が弱いので、野菜や穀物主体のフードを与えないようにすると、健康を維持しやすいでしょう。

日本犬なら柴犬がおすすめ

日本犬で遺伝的に安定してるのは柴犬です。日本で飼育されている日本犬のほとんどが柴犬ということからも、安心して飼える犬ということがわかります。

子犬の探し方


子犬との出会い方の中でも身近な方法がペットショップ。店に行けば、たくさんの種類の子犬たちが迎えてくれる。目が合った瞬間にひとめぼれという、ケースもあるかもしれない。

だが、子犬選びは新しい家族を迎えるためのスタート地点安易に決定せずに、じっくり慎重に選びたい。すでに飼いた犬種が決まっていれば、いくつかブリーダーを回ってみるのもいいでしょう。

良いブリーダに出会えれば、より心身ともに健康的な子犬が見つかるはず。他にもインターネット通販や知人や動物愛護団体、保健所から引き取る方法など出会いは多岐に渡ります。

それぞれにメリットとデメリットがあるのでどの方法が一番適しているのかじっくり検討してみましょう。

ブリーダー

飼いたい犬種が決まっている場合は、絶対ブリーダーがおすすめ。

特定の犬種を長く繁殖しているので犬種特有の飼育法や注意点まで丁寧に教えてもらえる。

ブリーダーのメリットとデメリット

利点は特定犬種についての知識が豊富で、細かくアドバイスしてもらえる
ところ。デメリットは、子犬が常にいるわけでなく、予約から迎えるまで時間がかかる場合も

ブリーダーを見極めるポイント

何種類もの流行犬種を繁殖させるのではなく、特定犬種だけを長く繁殖しているブリーダーは犬種についての知識が深い。施設が清潔で、繁殖を終えて引退した犬の面倒もきちんと見ているブリーダーは良心的といえよう

ペットショップ

身近にあるペットショップは、手経に子犬を手に入れやすい。店のようすや店員の態度で見極めて。

ペットショップのメリットとデメリット

簡単に子犬を入手できるのがメリット。デメリットは、店によっては母親や兄弟から早く離されている場合があり、子犬の健康や社会化の考盧がされていないことも

ペットショップを見極めるポイント

店内では、まず子犬の居場所が清潔であるかを確認。

子犬同士で遊ばせる時間を設けていると社会性や身体能力が身について◎。犬に関する知識が豊富で、ライフスタイルに合った犬種を勧めてくれる店員がいると心強い

また、動物取扱業の登録がされているも確認すること。
犬の販売には、法令に基づき「動物取扱業(販売業)」の登録が必要です。

その他、小さすぎる子を販売していないもみる。
生後間もない子を親から離すと問題行動が起こりやすいとされています。生後56日以下の子犬の販売は法律で禁止されています。

45日以降は改正動物愛護法により生後56日を経過しない犬や猫の販売・展示が禁止されています。(平成28年11月現在)

人から引き取る

知人家庭で産まれた場合、無料や格安で譲ってもらえる場合が多い。

愛情に満ちた環境で、社会化もスムーズに身につきやすいが、遺伝病等には注意したい。

人から引き取る時のメリットとデメリット

人間や母犬、兄弟犬に囲まれて育った犬は社会性が自然と身につき、社交的な性格になりやすい。

ただし、素人繁殖の場合、掛け合わせに配慮されていない場合が多い

見極めるポイント

母犬や兄弟犬を一緒に生活しているところを見学させてもらい、どんな性格なのか判断しておきたい。また、掛け合わせの配慮をしていないこともあるので、飼い主が繁殖の知識を持っているか確認しておきたい

インターネット販売

般近ではインターネットで子犬を買えるところが増えている。
家にいながら子犬を探せるが、トラブルも多いので注意。

インターネット販売のメリットとデメリット

店に足を運ぶことなく犬を比較検討できるのが利点。値段も相場より安い場合が多い。ただし、注文した犬と違う犬や、病気の犬が届いたというトラブルも多い

インターネット販売で販売者を見極めるポイント

いろいろな子犬を一度に検索できるが写真や文字情報だけでは、実際の大きさや健康状態などまではわからない。
些細な質問でも丁寧に答えてくれる販売者を選ぶと◎。見学が可能なら、一度見に行っておきたい

保健所(動物愛護団体)

年間数十万匹の犬が殺処分されています。保護されている犬たちは、新しい飼い主が見つからないと殺処分に!そんな犬たちを救うためにも、ぜひ一度検討してほしい方法。

保健所(動物愛護団体)のメリットとデメリット

メリットは殺処分される運命の犬を救える。成犬の場合は大きさや性格がわかっている。ただし初めは人間を信用しない等問題を抱えている場合もあるので選択は慎重に。

犬を見極めるポイント

引き取る前に、犬が保護された経緯を施設の人に確認しておく。前の飼い主に虐待されて心にトラウマがあったり犬自体に問題がある場合も。きちんとした愛護団体を選べばしっかりと性格を見極めてもらえる。

直接的な目を見て健康な子犬を選ぼう

性格、ルックス、カラーなど子犬といっても一見同じように見えてそれぞれに個体差があるものです。お迎えする子はいろいろな点を考盧して選びたいものですが、もっとも大切な点は健康状態。まずは下記のチェック項目を参考に、健康な子を見きわめましょう。

極端にやんちゃだったり、臆病だったりすると、飼育初心者には難しいかもしれません。ただし、性格はいっしょに暮らすうちに変化することもあるので、迎える前からあまり神経質にならないように。自分自身のライフスタイルを考えて、これからのパートナーとなる子を探しましょう。

健康な子犬はここをチェック

  • (目)いきいきと澄んでいて目が合う充血がなく、目の周りや涙や目やにが汚れていない
  • (被毛)毛につやとハリがあり、嫌な臭いがしない。毛をかき分けて見たときに皮膚に湿疹やただれがない
  • (耳)内側があ無くなっていない。耳垢が多かったり黒ずんだりしていない。嫌な臭いしかしない。呼びかけたときにしっかり反応がある。
  • (鼻)つやがある。起きているとき、鼻がしっとりと濡れている。鼻水がでていない。
  • (口)白くきれいな乳歯が生えている。歯茎がきれいなピンク色をしている。
  • (足)関節がまっすぐで、骨がしっかりしている。着地時に片足を上げるなど、変な動作をしない。しっかり歩いている。
  • (骨格)骨格がしっかりしていて、触ったときにハリがある。痩せすぎたり太りすぎたりしていなくて、引き締まった筋肉がついている。
  • (おしり)下痢でお尻のまわりがよごれいない
  • (しっぽ)高い位置についていて、元気に動いている。
オスとメスはどっちが飼いやすい?

オスは、メスに比べてなわばり意識が強い傾向があるといわれています。しかし、しつけで性別が問題になるケースは特になく、オスでもメスでも飼いやすさは変わりません。