臭いドッグフードは危険!匂いで分かる質の良し悪し悪臭の原因

ドッグフードの袋を開封したときに、なんとも言えない嫌な臭いがするのを経験した飼い主さんも多いかと思います。「これがワンちゃんの好きな臭いなんだ」と思い込んでいる飼い主さんもいるようですが、その臭いのほとんどが犬の好きなものではなく、ただ品質が悪いことが原因で発生しています。

それでも、愛犬は喜んで食べているように見えるので、何も考えずに与え続けているケースも多いようですが、良質のドッグフードは私たち人間が嗅いでも嫌な臭いはしません。それではなぜ、多くのドッグフードは臭くなってしまうのでしょう?ここでは臭いドッグフードに隠された危険性について詳しくご紹介します。

臭いドッグフードには気をつけよう

ドッグフードは犬のための食べ物ですが、その原材料は犬が食べるためだけに作られたものではありません。基本的には私たち人間が食べているものがベースとなっていますので、本来であれば美味しそうな香りがしてもおかしくないはずです。

でも、現実はとても食べたいとは思えないような、なんとも言えない臭いがして、すぐにでもパッケージを閉じたくなりますよね。なぜドッグフードはこのような臭いがするのでしょう?その理由と、そこに潜む危険性について見ていきましょう。

ドッグフードが臭くなる理由

ドッグフードが臭くなる原因は、粗悪な2種類の原材料にあります。その原因となっている原材料は下記の2つです。

  • 肉類や肉骨粉
  • コーティング用の油

臭いと感じるドッグフードには、ほぼ間違いなくこの2種類の両方もしくは1種類が入っています。肉類なら肉だから臭いの原因にはならないのでは?そう思う人もいるかもしれませんが、肉類は肉とは違います。

「新鮮な又は適正な方法により保存されてある哺乳動物・家禽(かきん)類等の生肉、肉体部分、並びに上記動物の体又は体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物」

これが肉類の定義で、ここでは肉も含まれていますが、注意してもらいたいのが「副産物」です。内臓も骨も皮も全部副産物です。鳥の場合は羽やくちばしなども含まれています。そして、肉が含まれていなくても肉類になります。

要するに、人間が食べるための肉を取り除いた残りの部分が、肉類としてドッグフードの原材料に使われます。モツなどが調理する人なら分かると思いますが、しっかりと処理をしていない内臓はものすごい悪臭がします。そのような部位を使っているので、ドッグフードは臭くなるわけです。

肉骨粉はそのような肉類を乾燥させて粉状にしたものです。原材料としてはチキンミールやミートミールというような表記がされていますが、肉類と同様に悪臭の原因となります。

さらに、ドッグフードの多くは製造過程で脂質が抜けてしまうので、乾燥後にオイルコーティングを行って、脂質を補っています。このコーティングは栄養成分上の脂質を補うことだけを目的にしていますので、使い古された植物油などが使われていることがあります。

原材料には植物油としか書かれていませんが、実際には廃棄する直前の酸化した油を使いますので、その劣化した油の臭いでドッグフードが臭くなります。

臭いドッグフードがなぜ危険なのか

ここまでの説明でも、臭いドッグフードはなんとなく危ないと感じたかもしれませんが、危険性という意味では、これだけではありません。まず、原材料となる肉や肉類、肉骨粉ですが、これらには腐った原材料が使われることがあります。

ドッグフードには腐った肉を使ってはいけないという決まりはありませんし、その保管管理のルールもありません。それどころか、死んだ動物の肉や病気の動物の肉も使われます。それらは安く入手できますので、ドッグフードの価格を下げられるためです。

ただ、腐った原材料を使うわけですから、もちろん悪臭の原因となります。それだけでなく、腐った原材料を口にするということになりますので、どう考えても健康的とは言えませんよね。加熱乾燥しているから菌などは死滅していますが、カビや細菌の死骸を一緒に口にすることになります。

また、オイルコーティングを施したドッグフードは、酸化を少しでも遅らせるために酸化防止剤を使っています。そうしないとドッグフードが酸化して、いま以上に耐え難い臭いになってしまうためです。この酸化防止剤には発がん性のあるものが使われることもあります。

臭いと感じたドッグフードの原材料をチェックしてみてください。エトキシキン、BHA、BHTといった危険な酸化防止剤が含まれているはずです。これらが臭うわけではありませんが、継続して食べることによって病気になるという危険性が潜んでいます。

選ぶべきは人間も食べられるドッグフード

臭いドッグフードがいかに危険であるか分かってもらえたかと思いますが、だとすれば飼い主としてどんなドッグフードを選べばいいのでしょう?安心して与えられるドッグフードとは度のようなものなのか見ていきましょう。

ヒューマングレードの原材料にこだわったドッグフードがベスト

結論から言えば「ヒューマングレードの原材料だけを使ったドッグフード」これが、間違いなく安全なドッグフードです。ヒューマングレードというのは、人間が食べることのできる品質という意味で、かなり厳しい基準が設けられています。

もちろん腐敗した肉類はNGですし、死んだ動物の肉も使えません。危険な酸化防止剤なども使われておらず、原材料だけを見れば、私たち人間でも食べられそうなものばかりが並んでいます。このような原材料で作られたドッグフードは臭くありません。

キチンと作られた私たちの食事が臭くないのと同じで、安全な材料だけで作られたドッグフードは素材の香りしかしません。そう考えると悪臭がするドッグフードが、いかにおかしいかが分かりますよね。「嫌な臭い」がするというのは、それだけ異常なわけです。

臭いと感じたドッグフードは危険で、特におかしな臭いがしないドッグフードは安全です。100%それが正しいとは言い切れませんが、この臭いの有無と原材料の確認で、ドッグフードが安全であるかどうかの選別は可能です。

臭くても安全性の高いドッグフードもある

臭いドッグフードは危険とお伝えしましたが、必ずしも臭いドッグフードがNGというわけではない例も伝えておきましょう。例えば、羊肉で作られたドッグフードの匂いが嫌いな日本人の飼い主さんは珍しくありません。

これは嗜好の問題ですが、飼い主さんにしてみれば、同じ「臭い」ドッグフードですよね。このような日本人に馴染みのない原材料で作られたドッグフードは、ヒューマングレードであっても臭いと感じるケースがあります。

臭いというだけでNGと決めつけてしまうと、ドッグフードの選択肢が狭まってしまいますので、その臭いの原因がどこにあり、それが安全なのかどうかをきちんと原材料で確認する習慣をつけてください。

臭くないからといって安全とは限らない

臭くても安全性の高いドッグフードがあることをお伝えしましたが、反対に臭くないから安全かと言うと必ずしもそうは言い切れないのが、ドッグフード選びの難しいところです。臭くないドッグフードには2種類あり、1つは安全な食材を使っているドッグフードで、もうひとつが別の匂いで誤魔化しているドッグフードです。

まず問題なのが、別の匂いで誤魔化しているドッグフードです。品質の悪い原材料に香料やフレーバーを使って匂いを変えているドッグフードがあります。香料は原材料に記載されていないこともあるため、人によっては自然な匂いと判断するケースがあります。

このようなドッグフードは食いつきが良くなる香りも足していますので、飼い主さんとしてはかなり判断が難しいのですが、これは原材料に「肉類」や「◯◯ミール」と記載されているかどうかで見極めましょう。

それらが含まれているドッグフードなのに、美味しそうな匂いがするのは不自然です。そういうドッグフードは選ばないようにしてください。

また、安全な食材を使っていて、臭みもまったくないというドッグフードがあります。これらは安全なように思えますが、品質を守るために化学添加物を使っていることもあり、その場合には必ずしも安全とは言い切れません。

「国産和牛を使用」と書いてあるドッグフードを見ると、とても安全なように感じますが、国産和牛が安全だったとしても、その他に危険な添加物が含まれていたのでは意味がありません。臭いだけで判断すると、添加物たっぷりのドッグフードを知らないうちに選んでいる可能性もありますので気をつけてください。

臭いと原材料の確認で安全なドッグフードを見極めよう

ドッグフードの安全性を確かめるときに、臭いの有無というのはとても重要な指標になります。基本的には、人間が臭いと感じたドッグフードは危険だと判断しても構いません。ヒューマングレードの原材料で作られたドッグフードであれば、悪臭がするということはまずありえません。

ただし、私たちにはそれぞれ嗜好がありますので、安全な材料を使っていても臭いと感じることもあります。反対に、ドッグフードに含まれている添加物の有無や安全性を臭いで判断することはできません。

ドッグフードを選ぶときには、まずは原材料を確認して、危険な添加物や肉類、肉骨粉を使っていない商品を選びましょう。そのうえで、臭いと感じたらその原因がどこにあるのかを考えてみてください。原材料に鶏肉となっていても、その鶏肉が安全とは言えないケースも考えられます。

このように原材料の確認と臭いの有無、この2つの視点でドッグフードをチェックすれば、ドッグフードの安全性を見極めることができます。愛犬の健康を守るためには、原材料にも問題がなく、なおかつ悪臭のしないドッグフードを選んであげましょう。