犬が下痢?腸炎の症状と原因!病院での一般的な治療方法と自宅でのケア

消化器系の問題、それ以外の内臓疾患、ストレス、アレルギー、拾い食い、食事の変化など、下痢の原因は多様にあって、下痢を何度も何度もしたり、吐くなど他の症状を併発している場合にはすぐに動物病院へ行くべきですが、一過性のもので、犬が元気で食欲もあれば問題のない場合も多いようです。

つまり、飼い主としてまず心がけたいことは、吐いていないか、いつものように元気か、拾い食いをしていないか、タマネギやチョコレートなど中毒性のある物を食べていないか、食事や環境の変化はなかったかなど、その原因を探ることです。

これは動物病院で診てもらう時にも獣医師に必ず聞かれることです。

そして、便の状態をチェックしましょう。血が混ざっていないか、ドロドロしていないか、色は白っぽくないか、検便に備えて、便を採取しておくのもいいでしょう。

ちなみに血便や粘液便の場合、寄生虫がいる可能性があります。

また便が白っぽい場合はすい臓や胆襄の病気も考えられます。また、食物アレルギーによって下痢を起こすこともあります。異常な便が出ている場合もすぐ動物病院へ行きましょう。

犬の腸炎の症状

嘔吐や下痢をたびたび繰り返し、食欲が落ち、元気がなくなります。また、腹部がふくれたり、口臭が強くなるなどの症状が見られる場合もあります。

このような表立った症状が出なくても、消化器に異常があると消化・吸収が十分できなくなります。食事をきちんと食べているのにやせてきたときは腸炎を疑った方がいいでしょう。

小腸に炎症を起こすと、液体状のゆるい便が出やすくなります。栄養を吸収できなくなり、貧血を起こし、体重が減ります。

一方、大腸に炎症がある場合は、便に血や粘液が混じりやすくなります。排便回数は増えることが多いようですが、栄養は小腸で吸収されているので、体重の変化はそれほど見られません。

病状が進行して下痢や嘔吐を繰り返していると、どんどん衰弱していくことがあります。食べ過ぎや異物を食べたなどの原因が思い当たらないのに、下痢便が続くときは早めに獣医師の診察を受けましょう。

なお、よく下痢をする犬に関しては犬用乳酸菌を与え腸内環境を整えることにより下痢をしずらんくなります。

POINT

愛犬が下痢をすると何とか止めてあげたくて、治療もそこだけに焦点を合わせがちです。しかし、症状には必ず意味があります。本来、出ようとするものを無理に体の中に押し戻すべきではないでしょう。それより3~4日間腸を休ませてみる方が良い場合もあります。食事を与えず、ぬるま湯などで水分はしっかりと補給します。全く食べさせないのは不安という方は、1日2食のうちの1食を変えるといいでしょう。

犬の腸炎の原因

消化器系の病気の原因は感染症によるものがほとんどです。

腸内に細菌やウイルスなどが感染して、腸の粘膜全体に広がり、炎症を起こしているのです。大腸性の下痢が続くときは、寄生虫が原因となっているケースも見られます。

これらを体外に流し出そうとして、腸が収縮し、下痢などの症状が出ます。

精神的にデリケートなタイプの犬なら人間と同じようにストレスが要因となって、腸の状態が安定しないという場合もあります。

下痢をしやすい犬は「そういう体質ですから」の一言で、済まされてしまうことも多いようです。食事をいくら変えてみても愛犬の下痢が止まらないと、悩んでいる飼い主さんの話もよく耳にします。

消化器系の病気に対しても原因は必ず存在します

体質だからこそ変えられると信じて、治療に取り組んでもらいたいと思います。

ときには、下痢を何度も繰り返すのは単純に食べ過ぎのせいという場合もあります。必要以上の食べ物を摂取すれば、体が受け付けずに流れ出すのは当たり前のこと。それなのに飼い主さんの方では理由がわからずに焦って、いろいろな療法を試しているというケースも少なくないようです。

膓内の細菌バランスは食べたものによって変わります

一部の膓内細菌が過剰に増殖するなど、バランスが崩れることも腸炎や下痢の大きな要因になります。腸が元の状態に戻ろうとしているのです。

ですから、下痢が続いているようなときは食事の内容を頻繁に変えないように気をつけてください。同じものを続けると、症状が落ち着く場合が見られます。手作り食においても、あえて毎日同じメニューにするといいでしょう。

動物病院での一般的な治療法

腸炎に対しては、腸の粘膜の炎症を抑えるため、主に副腎皮質ステロイド薬を投与します。
寄生虫に感染しているときには、駆虫薬を使います。

また、症状が軽度で比較的体力がある犬には、獣医師の指導のもと、食事療法も併用して行なわれます。2日間ほど、固形物を全く与えずに絶食させるのです。

一方、慢性化した腸炎は薬で一時的に症状を抑えることはできても、完治はほとんど望めないといわれています。

下痢が続く場合は、糞便検査や尿検査、内視鏡検査などにより、大腸・小腸のどちらに原因があるのかを見分けます。食事の内容についても、食べ慣れないものをとらなかったかなどを確認します。

その上で下痢止めの薬を与え、犬に元気があるようなら1、2日間の絶食をさせます。場合によっては、注射などで輪液して水分と栄養分を補給しながら、絶水させることもあります。

絶食後は、通常の半舅ほどの消化のよい食事を与えて、様子を見ます。その後も、しばらくは消化器に負担がかからない療法食を続けます。
なお、下痢や嘔吐で脱水症状になったときは注射による輸液で水分を補い、重症の場合は点滴を用います。重症の貧血に対しても、輸液や輸血を行なう場合があります。

自宅でのケアや治療・改善方法

腸炎などの消化器系疾患は、デリケートな犬がかかりやすい傾向があります。そういう犬に対しては、たっぷりとスキンシップすることが大切。よくなでてあげたり、一緒に遊んであげれば、飼い主さんの愛情を感じて、ストレスが緩和されます。

結果的に細菌やウイルス対策にもなり、症状が落ち着いていく場合も少なくないのです。できるだけ意識的に愛犬とコミュニケーションする時間を増やしてください。

また、下痢をしているときは体温が下がりぎみになるので、室温に気づかい、体を温めてあげることも重要です。

その他、家庭での対処としては、例えば食器に1センチだけ水を入れて飲ませたり(冷たい水はNG)、犬用ドリンクを少量ずつ与えながらようすを見よう。

下痢が続くと体内の水分が排出され、脱水症状を起こす可能性がある。かといって、一度に多量の水分を補給するのは逆効果。少しずつ、体内吸収が早いものを与えてあげたい。

一過性の下痢で、元気があるなら、その後の食事は、いつもの半分にするか思い切って一食抜いてしまって、胃腸を休ませることも必要。その後の便の状態を見て、問題がなければその次の食事から元に戻してかまわない。

ただし、消化の悪いガムやジャーキーは与えないで。

また、例えば牛乳を多く与える(薄めて与えてもNG)、長時間の留守番やペット・ホテルでの宿泊などによるストレスなど飼い主に影響があることもある。

腸炎に効く効果的な栄養素

ビタミンA

胄膓の粘膜を保護するために必須の栄養素です。中でも、緑黄色野菜に多いβ‐カロテンは強い抗酸化作用で免疫力を高め、感染症対策に役立ちます。

ビタミンU

キャベツやレタスに多く含まれるビタミンUは、人間の胄膓薬にも配合されている成分。腸の粘膜の新陳代謝を活発にし、粘膜を修復する働きがあります。

食物繊維

便の状態を良好にするには、食物繊維の摂取が有効です。不足すると、腸内環境の悪化を招くので、毎日の手作り食に積極的に取り入れてください。

腸炎を治すための食事による改善方法

脂肪分が少なく、消化しやすい食材を選ぶのが第一です。具体的には、脂身やトロを食べさせないようにしてください。イカやタコも、症状が落ち着くまでは避けた方がいいでしょう。

腸の粘膜を保護するには、くずを利用してとろみをつけることも重要です。くず湯やくず練りなどを作っておくと、食欲がないときのエネルギー補給にも役立ちます。

消化器系の病気を防ぎ、便の状態を安定するためにも、日頃から食物繊維の多い食事を心がけましょう。経験上、便をかたまらせるには特に山いもが効果的です。

また、文頭でも紹介しましたが、よく下痢をする犬に関しては犬用乳酸菌を与えるのも一つの手です。腸内が改善され下痢がなくなります。