ドッグフードのタイプ別特徴と種類

手軽に与えられ、栄養バランスも考えられているのがドッグフードです。ドッグフードは水分保有量によってドライ、モイスト、ウェットなどに分類され、ペットショップにはものすごい種類のドッグフードが並んでいます。

ドッグフード選びが楽しいという飼い主さんもいれば、数多いフードの中からどれを選べばいいのか迷ってしまう飼い主さんもいますよね。そんな迷ってしまう人のために、ここではドッグフードを選ぶ際のポイントをご紹介します。

ドッグフードの種類

ドッグフードの分け方には、水分含量別(形状別)、ライフステージ別、目的別の分類などがあります。それぞれにどのような特徴があるのか見ていきましょう。

水分含有量で分ける

ドライタイプの特徴

ドッグフードの中で最も普及しているのは、このドライタイプです。肉類、穀類などをバランスよく配合して固めて乾燥させてあるので、保存しやすく、与える時の手間もかかりません。種類が豊富で値段も求め易い範囲に設定されたものが多く、スーパーなどで簡単に入手することができます。

犬がカリカリと噛み砕いて食べることで、歯石の予防になったり、アゴの骨を丈夫に保つことにつながったりするので、獣医さんにはこのドライフードをすすめる人が多いようです。

注意点したいのは、原材料にどんな素材が使われているかということです。あまりにも安価なドライフードの原材料には、粗悪な肉類が使われていたり、化学物質がたくさん添加されていたり、油分が多すぎたりするなど、問題点が多いとの指摘もあります。

毎日与えるものですから、購入する際には原材料表示をしっかりチェックして、できれば、メーカーのホームページなども見て、どんなコンセプトに基づいて作られたフードなのか、どこで作られているのかなども検証しておきましょう。

ウェットフードの特徴

缶詰やレトルトタイプなど、最近はさまざまなウェットフードが登場し、人気を集めています。パッケージを開けると、とてもいい香りがし、人間用の缶詰も顔負けの高級食材が使われているものも少なくありません。
多くの犬は、ドライフードよりもウェットフードのほうを好みます。栄養バランスなどについても各メーカーとも工夫しており、日常食として採り入れても安心なものが主流になりつつあります。

ただし、信頼できそうなメーカーやブランドのウェットフードは、ドライフードより高額なものが多く、日常食とするには少々経済的な負担が大きくなってしまいます。また、歯石予防などの観点からも、ウェットフードのみでは不安が残ります。

ウェットフードは、食の細い犬の食欲促進のためにドライフードに混ぜて使ったり、あるいは、食欲が落ちた時のお助けフードとして活用したりするのがおすすめです。

ウェットフードだけを与え続けると、ほとんどの犬はドライフードを食べなくなってしまいますが、犬の長い人生(犬生?)の中ではドライフードを食べなければならない局面に遭遇することもあります。

そういうときに食べてくれないと困りますので、ドライフードを食べる習慣を損なわない程度にウェットフードを採り入れるよう注意しましょう。また、ドライフード同様に、購入の際には使われている原材料や成分などを十分にチェックすることも忘れないでください。

セミドライ・セミモイストの特徴

カリカリに乾燥させたドライフードと、缶詰やレトルトパウチに入ったウェットフードの中間に位置するのが、セミドライやセミモイストのフード。いわゆる「半生タイプ」のことです。セミドライとセミモイストの違いは水分含有量の違いです。

ウェットフードほどではありませんが、この半生タイプも嗜好性が高く、少量ずつ小分けの個別包装されているものが多いので、飼い主にとってはとても扱いやすいフードです。

含まれている成分や原材料をチェックする必要があるのは、他のフードと同様ですが、この半生タイプはドライやウェット以上に添加物などが多く使われているとの指摘も多く、選ぶ際には十分にチェックしてください。

私の経験からは、こうした半生タイプを日常的に採り入れる必要性をあまり感じないのですが、みなさんはいかがでしょうか? 

以前飼っていた犬の食欲が落ちた時に何度か使ってみたことがありますが、缶詰ほどの効果はなく、しばらく使わないままに放置して消費期限が切れ、結局捨ててしまいました。採り入れ方としては、日常的に与える定番フードというよりは、気分転換のフードやおやつ代わりぐらいの位置づけにしておきましょう。

ライフステージで分ける

犬をライフステージで分けると次のようになります。

哺乳期生後44週齢まで
離乳期生後8週齢まで
成長期1歳まで(大型犬は1歳半、小型犬は10か月齢)
維持期成犬
高齢期7歳以降

ドッグフードの多くがこのような分類がされ、ライフステージに最適化された栄養バランスで作られています。それぞれの特徴は下記のようになります。

哺乳期用フードいわゆる代用乳。粉ミルクと液状ミルクの2種類
離乳期用フード粉末状、ブレーク状、缶詰タイプなど
成長期用フード成犬期と比べて、栄養価が高い
成犬期用フード維持食(メンテナンス)と呼ばれている
高齢期用フード病気予防のために多種類が店頭に。
超高齢犬用フード(ハイシニア)という10歳以上のフードも

ライフステージドッグフードは細かく考えなくてもOK

ドッグフードのほとんどがライフステージごとにラインナップされていますが、実はそれほど厳密に考える必要はありません。特に成長期から高齢期はドライフードを与えることになりますが、極端なことをいえばすべて同じドッグフードでもかまいません。

むしろ、「7歳だからシニア用に変えなきゃ」というような思い込みのほうがよくありません。確かに、ライフステージを考えれば7歳というのはシニアの年齢になります。でもまだまだ元気な犬もたくさんいますので、そんな元気な犬に低カロリーのシニア用ドッグフードを与えるとカロリー不足で体が弱ってしまいます。

大事なのは愛犬の状態を見て、どのようなフードをいま与えるべきなのかをきちんと考えるということです。ライフステージというのはその目安程度に考えておきましょう。

目的別で分ける

ドッグフードは目的別にも分類することができます。通常の食事用のドッグフードは総合栄養食、間食で食べるドッグフードは一般栄養食といった分類がされています。それぞれにどのような特徴があるのか見ていきましょう。

総合栄養食

総合栄養食は犬の食事に必要なタンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランスよく配合されているドッグフードです。特に理由がない限り、これだけ食べさせておけば過不足なく栄養補給とエネルギー補給ができる優れたドッグフードです。

間食

いわゆるおやつと呼ばれるドッグフードです。基本的には摂る必要のないフードですが、躾などに活用できますのでほとんどの飼い主さんが使っています。ただし、食べ過ぎると食事を食べなくなることもありますので、1日の摂取カロリーの20%以内に抑えるようにしましょう。

療養食

獣医さんが病気の犬を治療するために指示して与えるドッグフードです。病気の進行や体の状態にあわせて、栄養成分などの調整を行って、治療をサポートします。

その他の目的食

総合栄養食や間食、療養食以外の目的で食べるドッグフードもあります。一般栄養食やふりかけ、副食のように表示され、栄養やカロリーの補給に使われます。栄養だけを効率的に摂るためのサプリメントも、このその他の目的食に含まれます。

ドッグフードを与える目安

ペットフードの種類は把握できたかと思いますので、次にどれくらいの量を与えればいいのか、簡単に説明しておきます。

ドッグフードを与える回数

生後4ヶ月まで:5~6回に分ける
生後半年まで:3~4回に分ける
成犬以降:1日2回

ドッグフードを与える回数の目安が上記になります。ただし、あまり厳密に考える必要はありません。犬も人間と同じように食の細いタイプと、大食いのタイプに分かれます。それぞれのタイプに合わせて、無理なく1日分のドッグフードを食べ切れる回数に設定してあげましょう。

パッケージに書かれている給与量は目安

ドライフードのパッケージには1日に与えるドッグフードの量が記載されていますが、この値は標準的な犬をイメージして書かれていますので、痩せている犬や太っている犬の場合は、そのまま与えると多すぎたり、少なすぎたりします。

さらに犬の食欲は季節変動します。パッケージに書かれている量を与えるのは春で、夏は食欲が低下し、秋は食欲が増します。このような食欲の傾向もよく考えて、最適な量を与えるようにしましょう。