国産ドッグフードは安全じゃない!日本産と外国産ドッグフード違い

あなたは愛犬のドッグフード選びの際にどこを見て選びますか?原材料、その割合、添加物の有無、価格、入手しやすさ、消費期限、パッケージの雰囲気、愛犬に持病があれば病状に合わせたもの、愛犬の好みなどなど……

選ぶ際には様々なポイントがありますが、国産か外国産ではどちらを選ぶべきだと思いますか?今回は国産ドッグフードと外国産ドッグフードのメリット・デメリットを解説していきます。

日本のペット事情は欧米に比べペット後進国!?

国産と外国産のドッグフードの違いについて解説する前に、まずは日本と欧米でペットの位置づけがどう違うのかを説明します。

残念なことに日本ではペットは法律上「物」であり、ペット先進国と呼ばれるスウェーデンやドイツ、イギリスに比べるとまだまだ足元にも及びません。ペットショップに子犬が並ぶ一方で、毎日のように愛護センターに捨てられ殺処分されている現状から見ても、ペットに優しい国とはいえません。

子犬の販売に関する法規制、そしてその執行力もまだ改善点が多いのも事実ですし、飼い主の義務に関する法律もペット先進国に比べると無いに等しいものです。

ペット先進国と呼ばれる国々ではペットにも権利があり、お留守番の時間の上限、狭いケージに閉じ込めることの禁止など、細かく法律で決められている国もあります。不適切な飼い方をしていれば、近隣からの通報を受けアニマルポリスが指導、場合によってはペットの強制保護に入る国もあります。

もちろん犬のしつけ、健康への飼い主の意識も高く、そのニーズに合ったドッグフードが多く出回るのは自然なことでしょう。また家畜の管理にも厳しく、狭く不衛生な場所で生産性のみを重視しての育成は禁止され、薬物の使用も厳しく管理されています。

そういう視点から考えれば、質の良いドッグフードが多くあり、選択肢がいくつもあるという点では外国産ペットフードに軍配が上がります。

国産は安心!は食にあてはまるのか?

日本産、MADE IN JAPANといえば「良質」を意味するほど、海外での日本のものづくりへの評価は高いものがあります。丈夫な車や電化製品、安価で質の高い紙製品など、わざわざ日本へ買いに来る人もいますし、海外のマーケットでも高い人気があります。

しかし「食」となるとどうでしょうか?国産のペットフードはどこまでMADE IN JAPAN品質なのか見ていきましょう。

日本人の食への意識

日本と欧米の違いで代表的なものといえばオーガニック製品があります。ヨーロッパではオーガニックスーパーがそこかしこにあり、オーガニック製品の入手に困ることはありません。店頭には食材だけでなく、オーガニックコスメやオーガニックドッグフードも並んでいます。

ところが日本では人間の食材でさえもまだまだオーガニックや添加物への意識が低く、ペットの食べ物となると、さらに入手性が下がります。これはなにもメーカーだけが悪いわけでなく、そのようなニーズがないから製品化されていないと考えると、飼い主さん側にも原因があります。

日本人全体の食の安全への意識が高まらないため、安心安全のドッグフードはなかなか定着しないというのが現状です。

日本のペットフード安全法の歴史は浅い

日本においてドッグフードに関する法律が定められたのはなんと2009年のことです。愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律、通称ペットフード安全法ができたのはCMの影響でチワワが爆発的ブームとなった時期よりも更に後のことなのです。

それまでは日本で販売されるドッグフードを規制する法律はなかったわけです。それまではメーカーの自主規制に依存していましたが、この法律ができたことにより、やっと最低限のラインが明確に定められることになりました。

しかし最低限であって、質の悪いドッグフードが淘汰されたわけではありません。ホームセンターなどに並ぶ安価なドッグフードは、いまだに与えるべき品質とはいえません。それほどまでに日本でのドッグフードへの意識は低かったということです。

最近ではこだわりの国産ドッグフードも!しかし難点は価格

ペットの数が増えるにつれ、ペットの健康を思い質の良い食事をと考える飼い主さんも少しずつ増えてきました。そのニーズに応えるように、こだわりの国産ドッグフードを作るメーカーも少なくはありますが増えつつあります。

日本の犬のライフスタイルを考慮して、安全な食材を吟味して作られた国産ドッグフードは素晴らしいものではありますが、大量生産するほどのニーズがなく食材の価格も高価であるため、非常に高価になってしまう傾向があります。

また外国産ドッグフードよりも選択肢が少ないというのも、国産の高品質ドッグフードにこだわりたい飼い主さんにとっては大きなデメリットになっています。

外国産ペットフードは全て安心!は本当か!?

「外国産」と一口にいっても、その生産国は様々なものです。家畜や野菜、穀類の管理に厳しいカナダやニュージーランド、オーストラリア産、ペット先進国と呼ばれ飼い主の目も厳しいイギリス、スウェーデン、ドイツ産などであれば質の高いものが期待できます。

では外国産ならすべて安全なドッグフードなのでしょうか?ここでは外国産のドッグフードを利用するときの注意点についてご紹介します。

中国産には要注意!?外国産全てが良いわけではない

しかし過去にはこんなニュースがあります。

5月16日、米食品医薬品局(FDA)が、中国産原材料を使用したドッグフードが原因と見られる犬の健康被害事例を発表した。発表によれば、2007年から現在までで、健康被害が確認されたケースは約5600匹。そのうち1000匹以上が死亡したと見られている。原因は不明だが、犬たちには胃腸疾患や腎不全による下痢や嘔吐の症状が確認された。
2007年にも、アメリカで販売された中国製ペットフードから有害物質のメラミンが検出され、大規模なリコールが発生した。死亡した犬や猫は100匹以上といわれている。

引用元: NEWSポストセブン

外国産ドッグフードの中にはこのようにペット先進国ではない生産地のものもあるのです。そしてこれがアメリカで市場に出回っていたというのも大きな問題です。原材料と合わせて生産国を確認しておくことも大切なことです。

長距離輸送、リパックのリスクも考慮するべきか?

外国産のドッグフードである以上、輸送に時間がかかるのは仕方のないことです。輸送量も多く輸送コストを抑えるためにも、飛行機ではなく船便で数ヶ月かけて日本へやってくるのが一般的です。

もちろん、劣化を防ぐ製法、天然由来の酸化防止剤、パッケージなどの工夫はされているので過度に心配する必要はありません。それでも鮮度という意味ではやはり国産のドッグフードよりは劣ってしまいます。

また心配なのがリパックです。海外では大型犬も多く、ドッグフードも20kgといった大袋での販売も珍しくありません。しかし日本で主流の小型犬では食べきる前に酸化してしまいますよね。そこで大袋を輸入業者で小分けに詰め直して販売しようというのがリパックです。

通常製品よりも安価になるというメリットがありますが、一度パッケージを開けているというデメリットがあります。きちんと管理されていれば特に気になる点はないかもしれませんが、リパック製品は一度開けたものというのは知っておくと良いでしょう。

国産、外国産だけでは優劣は決められない

外国産、国産、どちらにも質の良いドッグフードと悪いドッグフードがあります。このため、大事なのは外国産であるか国産であるかということではなく、どのような原材料で作られているのか、それは本当に安全なのかどうかを判断して選ぶということです。

ホームセンターなどで安価な値段で並んでいるドッグフードは明らかに原価が低いわけですから、原材料に品質の高いものを使用しているわけがありません。このような安いドッグフードは避けるようにしましょう。

輸送やリパックの問題がありますが、プレミアムフードとして日本に輸入されている外国産ドッグフードにはそれなりに実績があります。また国産のドッグフードには日本の犬に合わせて作られているというメリットもあります。

犬は自分で安全なドッグフードを選ぶことができません。飼い犬の安全を守るためにも飼い主さんが正しい知識を身に付けたうえで、原産国や原材料をよく確認して愛犬に合ったものを見つけてあげてくださいね。