ドッグフードの保存方法と酸化防止のためのおすすめ保存容器

ドッグフードの価格は、同じメーカーの同じ種類でも、一袋に入っているキロ数が大きければ大きいほど、割安になっている場合がほとんどです。ということは、小型犬から大型犬まで、どんな犬の飼い主さんも一番大きなサイズで購入すればお得な気がしますよね。

でもその方法はドッグフードの買い方としては、おすすめできません。なぜなら、ドッグフードは愛犬の体格や飼育する頭数に見合ったキロ数の袋を選び、なおかつ適切に保管しないと、あっという間に品質劣化を起こし、愛犬に害を与えてしまうからです。

この記事ではドッグフードの保存方法に加え、酸化したドッグフードが愛犬に与える影響についてご紹介します。

小型犬1匹に大袋のドッグフードを購入するのは本当に得なのか


たとえば、体重5キロの小型犬を1匹飼っていたとします。その犬が1日に食べるドッグフードの総量が100グラムと仮定すると、1ヶ月に消費するフードは単純計算で、およそ3キロということになります。

このとき3キロ袋を購入するより、10キロ入りの大袋を購入すれば、割安になってお得なのでしょうか?一般的には大袋のほうが価格は安くなっていますし、何度も買いに行くのは面倒ですので、大袋で買いたくなりますよね。

答えは、ノーです。確かに、単純に価格を1キロあたりで計算するだけなら、3キロ袋を購入するより10キロ袋の方が割安になることは間違いありません。しかし、ドッグフードは開封したその瞬間から酸化が早まります。

これはドッグフードが脂肪や油脂を含む食品である以上、避けて通ることはできないことです。そのため、酸化による品質劣化を避けるためには、開封後1ヶ月、長くても2ヶ月以内に消費できるドッグフードの分量で購入しなくてはいけません。

体重5キロの犬1匹が10キロ袋を消費するには3ヶ月以上がかかりますから、金額的には割安になりますが、ドッグフードの酸化による健康への悪影響が懸念されます。場合によっては病院に通わなくてはいけなくなります。

酸化したドッグフードによってどのような健康被害が発生するのか、次章で詳しく説明します。

一食あたりの食事量か回数については以下の記事で解説しています

子犬や成犬などドッグフードを与える回数や1回あたりの量・計算方法のまとめ

酸化したドッグフードを愛犬に与えると健康被害を及ぼす可能性がある


ドッグフードには原材料の肉類に含まれる脂肪分のほか、様々な油脂が含まれています。これらは大切な栄養素の一つであり、健康維持のために重要な役割を果たします。ところが油脂は空気に触れると過酸化脂質になり、それを口にした犬の体内で活性酸素を増加させてしまいます。

活性酸素の増加は愛犬の体の酸化を進行させることになり、健全な細胞が衰える原因になります。また。アレルギーや動脈硬化、心筋梗塞、がんなどを引き起こすこともあります。老化が早く進みますので寿命が短くなり可能性もあります。

割安だから――。それだけの理由で愛犬の食べる量に見合わない大袋のドッグフードを購入した結果、病気にかかるリスクを上げてしまう。それでは元も子もないですよね。そこで病気にでもなって医療費が発生したら割安どころか、かなりの割高です。

酸化防止剤を使って酸化を遅らせることの危険性

安価なドッグフードは品質劣化をおさえるために、酸化防止剤や防カビ剤などの人工保存料を使用しています。ところがこの酸化防止剤や防カビ剤、保湿剤は発がん性や、肝臓・腎臓などの機能障害、アレルギーの原因となる危険性が指摘されています。

これでは保存料が使用されていないドッグフードに比べて長期保存が可能でも、メリットがあるとは言えませんよね。このため、安全性を重視した高品質のプレミアムフードで使われることはまずありません。

プレミアムフードは酸化防止剤にカテキンやビタミンCなどの天然由来の成分を使用しています。ただし、人工保存料と比べると酸化防止の効果が薄く、開封後には出来るだけ早く消費しなくてはいけません。

酸化防腐剤を使用していないおすすめドッグフードは以下の記事で紹介しています。

ドッグフードの選び方がわからないという方は以下の記事で詳しく説明しています。

安心安全なドッグフードの選び方とパッケージ表記のカラクリ

ドライタイプドッグフードの品質をできるだけ維持する保存方法

ドッグフードの袋を開封したその瞬間から酸化が進んでいきます。酸化のスピードを出来るだけ遅らせることが、ドッグフードの品質維持につながります。どうすれば酸化のスピードを遅らせることができるのか、その方法について詳しく見ていきましょう。

開封後の保存方法

  • チャックのついた食品保存用のポリ袋など、密閉しやすい容器に小分けにして入れてから、出来るだけ空気を抜く。
  • 日の当たらない場所での常温保存でOK。冷蔵庫での保存はダメ。
  • 開封後は1ヶ月以内に食べきるのが目安
たとえドッグフードが未開封の状態でも、高温多湿になる場所に保管すると品質劣化の原因になります。開封・未開封にかかわらず、ドッグフードは直射日光のあたらない、涼しくて風通しの良い場所で保管してください。

また、メーカーによって異なりますが賞味期限は14〜20ヶ月が一般的です。

賞味期限切れのドッグフードは与えても大丈夫?飼い主が知っておくべき知識

ドライフードを冷蔵庫で保存したら駄目な理由


ドライフードを冷蔵庫で保存するのは正しいと思われがちですが、実は間違いです。ドッグフードは冷蔵庫に保存せずに、日の当たらない場所で保存してください。

冷蔵庫内と外では温度差があるので、ドッグフードを出し入れする際に結露がつくことがあります。ドッグフードは水分が10%前後に保たれているため、簡単に結露を吸収します。結露を吸収すると水分量が増えてしまいカビの発生に繋がります。

また、飼い犬が食べ残したドッグフードを袋に戻すのもやめましょう。残したドッグフードには犬の唾液などから微生物がついている可能性があります。それを袋に戻すと袋内で繁殖して、とても安全とはいえない状態になりますので、食べ残しは個別に保存するか捨てるようにしましょう。

おすすめのドライタイプドッグフード保存容器

ドライフードの袋をそのまま保存用に使っている飼い主さんも多いかもしれませんが、ドッグフードの袋は簡易的な保存機能しかありません。完全に密封できるわけではありませんので、できれば専用の保存容器を用意したいところです。

ここではドッグフードの酸化を防ぐために最適な2種類の保存容器についてご紹介します。

乾燥食品用密封保存容器『ポップコンテナ』

フタ中央のボタンで開閉&密封が可能で片手で簡単に操作できる乾燥食品用密封保存容器『ポップコンテナ』というものがあります。1日数回使用するものですので真空状態になるようにはできておりませんが、負圧にはなりますので保存容器としては適しています。

img60874459

サイズ的にスリムなものがほしいというのであればポップディスペンサーが良いでしょう。我が家でもこちらを使用しています。

アイリスオーヤマの密閉容器


パッキンとバックルでしっかり密閉し、酸化防止のために除湿剤が一個ついているというアイリスオーヤマの密閉容器は愛犬家から人気のある商品です。密封度に関しては上記の『ポップコンテナ』のほうが上ですが、こちらは除湿剤が付いていますので酸化をさらに遅らせることができます。

ただ、1ヶ月以内で使い切るのであれば除湿剤までは必要ありません。除湿剤も消耗品ですので定期的に交換が必要で手間がかかります。もちろんそれだけの効果はありますので、その手間がわずらわしくないのであれば、こちらを選びましょう。

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
¥2,300 (2018/07/16 19:23:55時点 Amazon調べ-詳細)

缶詰フードやレトルトフードの保存方法


缶詰やレトルト・アルミトレーなどの水分量が多いフードは、ドライフードとは扱いが異なります。これらのウェットフードは加熱殺菌されているため、保存料が添加されていないものでも、未開封であればかなりの長期間保存することが可能です。

しかし、ウェットフードは開封した後に日持ちしません。保存する場合は必ず冷蔵庫に入れ、できるだけ2~3日のうちには使い切るようにしたほうがよいでしょう。わたしたちの食べる缶詰やレトルトフードと同じ感覚で使用してください。

もし、どうしても食べきるまでに日数がかかる場合は、途中で一度加熱しておくと、保存できる日数を多少は延ばすことができます。しかし、度重なる加熱は風味を損ねるだけでなく、熱に弱いビタミンなどの大切な栄養素を壊してしまうため、あまり良いことではありません。

ドッグフードは、ドライもウェットも愛犬の体格に見合った分量を選び、適切に保存することが大切です。割高だなと思っても、安全性を重視して適量での購入を心がけましょう。