犬の毛づや毛並みを美しくし健康的な皮膚を維持するためのドッグフード

健康な犬の被毛は、つやつやと輝いています。これは若犬に限ったことではなく、シニア犬になってからも、ツヤのある美しい毛並みの犬はたくさんいます。ところがその反対に、まだ1才にも満たない幼犬でありながら、毛がバサバサでひどい毛並みをしていることも……。

この差はいったいどこからくるのでしょうか?

こまめにシャンプーとブラッシングをしているかいないか――。確かにそれは原因の一つかもしれません。しかし、毛ツヤや毛並みに差がつく大きな理由として、ドッグフードなど普段から食べているものの質が大きく関わっています。

ここでは美しい被毛を維持するための食事として、どのようなドッグフードを選べばいいのかについてご紹介します。

毛並みや毛艶を良くするドッグフード成分

それではまず、毛並や毛艶をよくするために、どのような栄養成分を摂ればいいのかについて説明します。

タンパク質は体を作る重要な栄養素

犬にとって最も重要な栄養素はタンパク質です。なぜならタンパク質は筋肉、臓器、皮膚、血液など、生きていくうえで絶対に欠かすことのできない、体そのものを作る栄養素だからです。もちろん、被毛もタンパク質から作られていますから、犬のつややかな毛並みに良質のタンパク質は欠かせません。

ところで一口にタンパク質と呼んでいますが、実際には20種類のアミノ酸から構成されています。そしてアミノ酸は種類によって体内で合成できるものとできないものとに分かれ、体内で合成できないものは食物から摂取する必要があります。

そのような体内で合成できないアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼び、犬の場合は下記の10種類が該当します。

バリン・ロイシン・イソロイシン・スレオニン・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・リジン・アルギニン・ヒスチジン

被毛を美しく保つための犬の食事には、これらの必須アミノ酸をしっかりと摂取することができる、品質の良いタンパク質を含んでいることが求められます。

植物性タンパク質より、動物性タンパク質が重視される

タンパク質には肉や卵に代表される動物性タンパク質と、大豆や小麦に代表される植物性タンパク質があります。どちらもタンパク質ではありますが、アミノ酸の含有量に違いがあるため、同列に扱うものではありません。

犬は雑食とはいえ、内臓のつくりは肉食獣に近いため、植物に由来するタンパク質の消化には向いていません。となると、しっかり栄養素を吸収するためには動物性のタンパク質――すなわち肉類を中心として構成されているドッグフードが理想的なのです。

もちろん、植物性タンパク質から栄養がまったく摂れないわけではありません。しかし、植物性タンパク質は犬の体内で充分に栄養素が吸収できるほど分解される前に排泄されてしまうため、効率の良い食材とはいえません。

もしも愛犬に食べさせているドッグフードのタンパク質含有量が高くても、それが植物性を中心とした構成になっていたら、期待しているほど栄養が摂取できていないと考えたほうがよさそうです。毛並みがよくないのはタンパク質不足が原因なのかもしれません。

良質の脂質も毛ツヤと毛並みを向上させる

脂質はタンパク質に次いで大切な栄養素です。毛ツヤや毛並みにも大きくかかわってくるのですが、タンパク質に比べてカロリーが高いので、脂質は量より質が重要です。脂肪は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分類されますが、被毛に影響を与えるのが不飽和脂肪酸です。

肉類に含まれる脂肪は飽和脂肪酸で、魚や植物に含まれる脂肪(オメガ3やオメガ6)が不飽和脂肪酸です。美しい被毛の状態を維持するために、下記の油脂が添加されているドッグフードを選びましょう。

オメガ6(リノール酸)

ゴマ油、ひまわり油、コーン油、綿実油、アーモンド油など

オメガ3(アルファ・リノレン酸

亜麻仁油(フラックス油)、紫蘇油、エゴマ油、イワシ・サンマなどの魚油

これらの油脂は抗炎症作用、血流の改善、動脈硬化の予防、血中の悪玉コレステロールの低下などに作用するため、犬の皮膚を健やかに保ち、毛ツヤや毛並みの改善に効果が期待できます。

愛犬をつやつやの毛並みに変身させるドッグフードとは

食べるものの内容を見直すと、愛犬の毛並みは美しくよみがえります。そして毛ツヤが良くなるということは、皮膚の状態が改善していることを示し、さらには内臓や筋肉、血液など、体の内側全体の機能が上がっている証拠でもあるのです。

愛犬の毛並みを良くするドッグフードのポイントは高品質の動物性タンパク質、それから不飽和脂肪酸を含む質のよい油脂です。

サーモンオイル配合のドッグフードで愛犬の毛ツヤと毛並みを改善する

ドッグフードにちょっとしたトッピングを加えたり、サプリメントを利用することで毛並みの改善をはかったりするのも良い方法の一つです。しかし、トッピングが総合栄養食のバランスを崩してしまっては、元も子もありません。

少量で効果を期待できるものといえば、良質の油脂はまさに最適です。中でもサーモンオイルにはDHAやEPAが豊富に含まれていますので、毛並みの改善はもちろんのこと、かゆみや炎症などの、皮膚トラブルを抱えた犬にも効果が期待できます。

人工添加物不使用で老廃物を溜めないようにする

多くのドッグフードに食いつきのよさを改善したり賞味期限を伸ばしたりするために、人工添加物を使用しています。人工添加物は犬が消化吸収できないものもあり、それだけでなく体内に老廃物として溜まってしまうこともあります。

この老廃物が毛細血管などを詰まらせてしまい、体の隅々まで栄養を届けることができなくなります。そうなると被毛も栄養不足の状態になって毛艶が悪くなるというわけです。賞味期限が短くなったり、値段が高くなったりするなどデメリットはありますが、美しい被毛を守るためには、人工添加物不使用のドッグフードを選びましょう。

美しい被毛を維持するためにおすすめのドッグフード3選

美しい被毛を守るために、どのようなドッグフードを選ぶべきか分かっても、実際にお店に行くとドッグフードの種類が多すぎて、どれを選んでいいか分からないという飼い主さんもいますよね。そういう飼い主さんのために、ここでは市販されているおすすめのドッグフードをご紹介します。

ネルソンズドッグフード

ネルソンズはイギリスのトップブリーダーが開発したドッグフードです。美容面の効果が高いことから、愛用する飼い主さんが増えています。

ネルソンズは、ドッグショーに出る犬のために作られたドッグフードですので、栄養バランスが優れているのはもちろんのこと、美しさを維持することを意識して作られています。サーモンオイルや海藻を含むことで、被毛をより美しい状態に保つことができます。

また、グルコサミンやコンドロイチンを含んでいますので、小型犬のような関節にトラブルを抱えやすいワンちゃんにも適しています。小型犬の被毛を維持したい飼い主さんにおすすめです。

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オリジンドッグフード

オリジンドッグフードは原材料にこだわったアメリカのドッグフードです。被毛のケアのためにおすすめしたいのは「6フィッシュ」です。

6フィッシュはタンパク質が38%以上も含まれているだけでなく、被毛のケアのために有効なサーモンオイルも配合されています。もちろん人工添加物も使わず、グレインフリーですので安心して食べさせることのできるドッグフードです。

低GI炭水化物が16%に抑えられていますので、愛犬の肥満を防ぐこともできるのも、オリジンドッグフードをおすすめしたい理由のひとつです。肥満気味で被毛のケアも必要な愛犬の飼い主さんに選んでもらいたいドッグフードです。

アカナドッグフード

アカナは地元産の新鮮な原材料にこだわって作られたカナダのドッグフードです。種類がいくつもありますが、被毛の状態を改善するには魚ベースのワイルドコーストがおすすめです。

栄養バランスがとても優れているのがアカナですが、その中でもワイルドコーストはニシンやカレイを使うことで、多くのオメガ3脂肪酸を摂ることができるのが最大の特徴です。EPAも含まれていますので血液がサラサラになり、被毛にまでしっかりと栄養を送り届けることができます。

添加物も体に害のあるものを使わずに、必要な栄養成分だけをサプリメントとして添加しています。このため、体内に老廃物が溜まりにくく愛犬の健康を守ることもできるドッグフードです。