知れば怖くなるミートボーンミール!商品表示の原材料を見るポイント

ドッグフードのパッケージに記載されているミートボーンミール。名前だけ見れば、なんとなくお肉のような気がしますが、これは私たちがイメージするお肉とはまったく別物の食材です。原料はお肉なのですが、その実態を知るとドッグフード選びが、いかに重要なのかが分かってもらえるはずです。

ここではそんなミートボーンミールの真実についてご紹介し、安全なドッグフードを選ぶ方法について分かりやすく説明していきます。

ミートボーンミールの正体

ミートボーンミールという言葉を初めて見たという人でも、肉骨粉なら見覚えがあるのではないでしょうか。2001年に話題になった狂牛病。狂牛病に感染した牛を肉骨粉にして、それを他の牛の餌に使ったことで、口にした牛が狂牛病に感染するという現象がイギリスで大量発生しました。

この肉骨粉こそがミートボーンミールの正体です。原材料に肉骨粉と記載するとイメージが悪いこともあり、現在は肉骨粉を使用しているドッグフードは、ほぼすべてミートボーンミールと記載されています。

ただし、ミートボーンミールそのものが危険かというと、必ずしもそうではありません。そもそも肉骨粉は人間が食べるように肉や臓器を取り除き、牛脂などの脂分まで採った残りの部分を有効活用するための手段で、余すことなく動物の全てを使い切るための賢い知恵でもあります。

ボーンの名前からも分かりますように、骨が中心になりますが、骨にこびりついた肉や、骨そのものにも栄養価があります。ただし骨のままでは食材として使いにくいため、それを粉末状に加工して活用しているというわけです。いわば栄養価の高いサプリメントのようなものです。

狂牛病が発生するずっと以前から、このミートボーンミールは牛や豚、鶏などの餌に使われており、ドッグフードでも重要なタンパク質源・カルシウム源として活用されていました。このように、本来のミートボーンミールはエコであり、なおかつ栄養価の高い食材のひとつでもあります。

ミートボーンミールがなぜ危険なのか

ミートボーンミールは栄養価も入手性も高く、価格も安いということで、ドッグフードにも使われてきましたが、狂牛病問題以降はその管理がかなり厳しくなりました。一時的にドッグフードなどのペットフードでの使用が禁止され、現在でも一定の安全基準を満たした工場での製造だけが認められています。

それでもまだ、ミートボーンミールは危険だと言われています。なぜそこまで安全性を疑われるのか、ミートボーンミールの何が危険なのかを説明していきます。

病気の動物や死んだ動物が原材料になることがある

ミートボーンミールは、国が安全を認めている工場でしか生産できません。ただし、この認可で重視されているのは狂牛病対策だけです。今でもあたり前のように病気にかかった動物や、死んだ動物の原材料が使われています。

病気の動物の肉や、死んだ動物の肉は4Dミートと呼ばれ、アメリカでは食用に使うことが禁じられています。人間に使えないからペットや家畜の餌に使うために、肉粉や肉骨粉に加工されて販売されます。結果的にこれが狂牛病を引き起こしたわけですが、このような4Dミートを使用すること自体は今でも禁止されていません。

そう考えると、これからさらにBSEのような病気が流行る可能性があります。狂牛病は牛から牛へと感染しましたが、別の病気ならワンちゃんが感染するかもしれません。可能性だけで不安を煽るのはよくないとは思いますが、愛犬が口にするものの危険性について、飼い主さんはきちんと把握しておく必要があります。

ミートボーンミールは狂牛病を引き起こした原因で、その根本の問題となった4Dミートの使用については継続されたままです。それがいかに危険な状態なのか、理解するのはそれほど難しくないですよね。栄養価も高くコストも安いというメリット裏には、とても危険な病気のリスクが潜んでいるということを認識してください。

原材料に犬や猫が使われることも

ミートボーンミールには、どんな動物が使われているのか分からないという問題があります。牛肉なのか鶏肉なのか、それとも羊肉なのかもわかりません。このため、よく考えずに与えてしまうとアレルギー反応を示す可能性があります。

また、少し古い情報ですがアメリカの肉骨粉の30%が、鶏糞を原料として使われている可能性があるとして話題になったことがありました。そうなってくると、どんな動物の肉なのかという問題以前の話ですよね。本当に栄養価が高いのかすら疑わしくなります。

さらには、日本でも路上などで死んだ犬や猫の処分を、肉骨粉加工業者が行っていたとして問題になりました。この肉骨粉加工業者が、犬や猫の死骸を肉骨粉として使っているかどうかは公表されていません。ただ、肉骨粉加工業者が死骸を引き受けるというのは、それらをミートボーンミールの原料として使っていると考えるのが自然です。

もしそれが本当なら、ワンちゃんは犬の肉を食べている可能性があります。これは狂牛病のときと同じ流れになります。狂牛病になった牛の肉骨粉を他の牛が食べたことで、狂牛病が大流行しました。未知の病気にかかった犬の死骸を、愛犬が口にしたらどうなるか、想像するだけでも怖ろしいですよね。

本来のミートボーンミールはとても便利で役に立つものなのに、とにかく安く製造することを求められた結果、いつの間にか質の悪い製品が市場に溢れているのが現状です。そして、それらが愛犬の健康被害を引き起こす可能性があるわけです。なのに、ドッグフードの原材料として、いまだに使われ続けているのが現状です。

危険なドッグフードを原材料から見抜く方法

本来のミートボーンミールは、ドッグフードや家畜の餌としてとても重要な役割を果たしていましたが、現実には危険性の高い状態の製品も増えています。それでは、数あるドッグフードの中から、危険なミートボーンミールをどうやって見抜けばいいのでしょう?

ミートボーンミールの危険性を見抜くのは不可能

もし、ミートボーンミールを製造している工場をドッグフードメーカーに教えてもらえるなら、その工場を見学させてもらえば、安全か危険かはすぐに分かります。ただ、現実には仕入先を教えてくれることはありませんし、メーカーに問い合わせをしたところで「安全」の一点張りです。

このため、ミートボーンミール単体で、その危険性を確認するのは不可能だと考えてください。有名ブランドのドッグフードであっても、4Dの動物を使っている可能性はありますし、原料に大量の鶏糞を使っているかもしれません。

このため、ミートボーンミールの文字があったら、まずは危険であると疑うようにしてください。疑うことから入らないといけないのは悲しいことですが、愛犬の健康を守るためには仕方のないことです。危険と決めつける必要はありませんが、安全だと思い込まないことが大切です。

人工添加物が含まれているドッグフードが危険

ミートボーンミール単体では、それが安全であるかどうかの判断はできませんが、他の原材料を確認すれば、そのドッグフードを与えていいのかどうかが分かります。4Dミートを使っているドッグフードは質がとても悪いため、どうしても人工添加物に頼る必要があります。

BHT、BHA、エトキシキンのような強力な酸化防止剤や保存料を使って腐敗するのを防ぎ、人工着色料を使って色の悪さを隠します。また、4Dミートの臭いを誤魔化すために大量の香料を使用します。このような人工添加物を併用しているミートボーンミールは、かなり危険だと考えてください。

しかも、この人工添加物そのものに発がん性があり、人間の食べ物に使うことのできないものまで、ドッグフードに使われています。ミートボーンミールだけでも危険なのに、それに人工添加物が加わっているわけですから、とても安全なドッグフードとは言えませんよね。

反対に、ミートボーンミールが使われていても、これらの人工添加物ではなく、自然由来の添加物を使っているなら、あまり心配することはありません。良質なタンパク源、カルシウム源として考えることができますので、不安になる必要はまったくありません。

ミートボーンミールが含まれているドッグフードは避けるのが正解

ここまでの説明で、ミートボーンミールにも良質なものと質の悪いものがあることを理解できたかと思います。そして質の悪いものは、ワンちゃんの体にとってかなり危険なものだということも、分かりましたよね。そして、どのようなものが危険なのかも把握できたはずです。

ただ、狂牛病の影響もあり、やはりミートボーンミールをあえて使っているドッグフードは減少傾向にあります。現段階でこれらを使っているのは、格安のドッグフードくらいです。とにかく安くして欲しいというニーズに答えて、作られたドッグフードですので、原材料をよく見てみると、いったい何から作られているのか、まったく分からない製品もあります。

このため、あれこれ考えずに、ミートボーンミールを使っているドッグフードは、最初から選択肢から外してしまいましょう。もちろん良質なものもありますが、ワンちゃんのことを考えて作られたドッグフードであれば、あえて危険性がある原材料を使うことはないはずです。

実際にプレミアムドッグフードと呼ばれる高品質のドッグフードでは、ミートボーンミールだけでなく人工添加物も使うことはありません。それでも十分にタンパク質もカルシウムも摂取できるように、質の高い原材料を組み合わせて作っています。

プレミアムドッグフードは、通常のドッグフードよりも価格が高いという悩ましさがありますが、危険なドッグフードを食べて病気にでもなったら、その医療費のほうが高くつきます。犬も人間も口にしたものが体を作ります。そう考えると、多少価格が高くても安全性重視でドッグフードを選びたいところです。

そういう観点からも、ミートボーンミールを原材料に含んでいるドッグフードは避け、鶏肉や牛肉といった、何の肉を使っているのかを明記してあり、人工添加物を使っていないドッグフードを選ぶようにしましょう。