【ミニチュア・シュナウザーの特長と性格】基本的なしつけ方法

ミニチュア・シュナウザーと聞いて最初に思い浮かべるのは、目元を隠す翁(おきな)のように長い眉毛と、仙人のような口ひげではないでしょうか。

ティディーベアカットで一世風靡したトイプードルに比べて、ミニチュア・シュナウザーは「あのおじいさんみたいなカットがイヤ!」と敬遠されてしまうこともありますが、あの独特のスタイルは粗いワイヤーヘアーであまり巻かない毛質だからこそできる技。つまりカット次第では、どんなユニークなスタイルにも変身できてしまう犬なのです。

ミニチュア・シュナウザーは生真面目で質実剛健な犬

ミニチュア・シュナウザーが「テリア種である」と記載されていることがありますが、これは完全に間違いです。ミニチュア・シュナウザーは作出の過程で、テリア種はまったく使われていません。また、「アメリカや日本ではテリアグループに分類されている」と説明がされているケースもありますが、これも半分は誤りです。アメリカではいまだテリアグループに入っているようですが、JKC(ジャパンケネルクラブ)での分類では、第2グループの使役犬にカテゴライズされています。

ミニチュア・シュナウザーが農場のネズミ捕りとして改良された犬種だというのは、あまりにも有名な話しです。しかし、その歴史の中で注目したいのは、そのために使われた犬種がすべてドイツ産の犬である点ではないでしょうか。

ドイツ人が作り出した犬種の多くに共通しているのは、見た目に派手さはなくても、作業能力、身体能力が秀でていることです。ジャーマンシェパード、ドーベルマン・ピンシャー、ロットワイラー、ワイマラナーなどなど、まさにそのような特徴を持った犬種が、ドイツ原産にはずらりと並んでいますよね。そして、ミニチュア・シュナウザーもまた、ドイツ人によって作り出された質実剛健な作業をさせるための犬なのです。

ミニチュア・シュナウザーの性格

テリア種だから頑固である、という認識が間違いであることは、前述した通りです。しかし、頑固と思われる原因は、確かにあるのかもしれません。それは、ミニチュア・シュナウザーの性格が、あまりにも生真面目だからです。

少なくとも日本において、ミニチュア・シュナウザーをネズミ捕りのために飼育することはまずないでしょう。しかし、その気質は受け継がれているのです。だからと言ってネズミを捕らせる必要はありませんが、その気質を上手に伸ばしてやるためには、作業的な行為が欠かせません。

ミニチュア・シュナウザーの性格が遊び好きで甘えん坊、そしてかなりの寂しがりやであるために、ついつい可愛がるだけになってしまいがちです。しかし、ミニチュア・シュナウザーの真価はそれでは発揮できません。遊びの中に作業的な要素を取り入れる――これだけで生活態度がぐっと落ち着くことがあります。これはなにも難しいことをしなくてもOKです。ボールで遊んでやる際に、単純にボールを投げてとりに行かせるだけではなく、シュナウザー自身に決められた場所へ置いてこさせる、それだけでもいいのです。

そんな難しいことできない!と思うかもしれません。しかし、ミニチュア・シュナウザーは飼い主がその気になって教えれば、この程度のことは簡単にこなせてしまう犬なのです。遊ぶにしてもただ興奮させるだけではなく、その中でシュナウザー自身に考えさせ、落ち着いた状態で行動させる――この習慣が、シュナウザーの生真面目な性格と知的欲求のバランスをとってくれるのです。

ミニチュア・シュナウザーを飼育するうえで注意すること

ミニチュア・シュナウザーは体質的に尿路結石になりやすい犬です。(尿路結石――ミネラルとタンパク質が結合して結石が生じ、それが尿管に詰まってオシッコが出なくなる状態)メスは尿道が短いため、細菌感染を起こしてストラバイト結石になりやすく、オスはシュウ酸カルシウム結石によって尿道が詰まりやすい体質をしています。

結石を防ぐためにできることは……
・水分をしっかり摂取させることにより、結石を排出しやすくする。
・運動によって生じる乳酸によって、尿のphをアルカリから酸性に傾ける。
・ミネラル過多にならないように、バランスのとれた食事を心がける。

また、ミニチュア・シュナウザーはかなり食欲旺盛な犬ですから、食が細いことを心配する必要はまずありません。しかし、その代わりと言っていいほど肥満に注意しなければいけないのです。肥満は肝臓や腎臓に負担をかけますから、ただでさえ尿路結石になりやすい体質のシュナウザーには致命傷になりかねません。

ニチュア・シュナウザーに最適なドッグフード

尿路結石を予防し、肥満を防ぐためには栄養バランスの整った食事が欠かせません。ホウレン草や小松菜にはシュウ酸が多く含まれていますので、手作り食の食材として使う場合には、頻度に注意したほうがよさそうです。

いくら栄養バランスの整ったドッグフードを食べさせていても、オヤツにシュウ酸が多く含まれたものを与えていたら、ミネラルバランスは偏ってしまうことになるでしょう。体重管理も含めて、ミニチュア・シュナウザーは食に関して甘やかしてはいけない犬種なのです。

ミニチュア・シュナウザーに最適なドッグフードとは……
・腎臓や肝臓に負担をかけやすい人工の添加物が使用されていない。
・犬にとって必要な栄養素の割合がタンパク質>脂質>炭水化物>ビタミン>ミネラルの順にきちんと調整されている。
・歯石の原因となる歯垢がつきにくい形状と固さ。

ミニチュア・シュナウザーは基本的には丈夫な犬ですが、尿路結石をこじらせてしまうと腎臓に大きなダメージを与えかねません。普段から栄養バランスの整った食事を心がけることで、生涯オシッコのトラブルとは無縁でいさせてあげたいものですね。

ミニチュア・シュナウザーの餌に求めることとおすすめドッグフード
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