生後50日〜1年くらい(大型犬では1年半)が成長期です。人間で言うと、おとなになる前の思春期にあたる、食べ盛り、育ち盛りの時期。この期間で、子犬はおとなと同じサイズにまで成長していきます。

さらに、犬は人間の10倍以上の速さで成長するため、成長期には、特にたくさんのエネルギー量を与えなくてはなりません。成長期は丈夫なカラダの土台を作る最も大切な時期なのです。

成長期には、成犬に比べて体重1kg当たり約2倍のエネルギー量が必要になってきます。タンパク質、脂肪、カルシウムなどの栄養素も、成犬より多く必要です。

特にタンパク質を構成するアミノ酸のうち、犬の体内で合成されないアミノ酸の数が成犬より多いため、それらをバランスよく含んでいる良質なタンパク質を多く摂る必要があります。成長期の犬にとって、カルシウムやリン、ミネラルなども、骨格作りには欠かせない大切なものです。

犬の成長は、体形や犬種によって異なります。小型犬では約扣力月、中型犬では1年、大型犬では1年半〜2年かけて成犬になっていくのです。

そのため最近では、子犬用のペットフードでも、小型犬用と大型犬用にわかれてきています。その犬の成長や種類に合わせて、必要なカロリーや栄養素を与えていくことが不可欠だからです。ペットフードの商品ラベルに表示されている表を参考に、体重別の必要カロリーを計算して与えてあげましょう。

体の土台を作るとても大切な時期
成犬の約2倍のカロリーがひつよう
良質なタンパク質、カルシウム、りん、ミネラルは重要
1日3〜4回程度に分け与え、徐々に回数を減らす

生後20〜60日頃が離乳期とされています。母犬の母乳や代用乳などミルクだけの食事から、いよいよ離乳食がスタート。この時期は、将来の食事の基礎を築く大切な時。ミルク、柔らかい食べものから始め、これからの食事の基本となるペットフードに、少しずつ慣れさせていきましょう。

生後3週頃から、乳歯が生えはじめてきます。とはいえ、食物を消化する能力はまだまだ低いので蕊離乳食には、柔らかくて消化のよいものを与える必要があります。その上で補助的に、母乳か子犬用ミルク(代用乳)を与えると良いでしょう。牛乳だとお腹を壊してしまう子犬もいるので、市販の子犬用ミルクを使います。

初めて与えるときは、指先に離乳食をのせ、子犬の口を開け、舌の上にそっとのせてやりましょう。それを数回繰り返し、味や感触を覚えさせたら、浅めの器に入れ、自分で食べさせるようにします。

食事は3〜4回程度(8時間おき)にわけて与えます。消化能力が弱いので、一度にまとめて与えると胄腸に負担がかかってしまうからです。消化具合は、便の状態を見ればわかりますから、こまめにチェックするようにしましょう。

離乳食は、高タンパク・高力ロリIが基本です。栄養がぎっしりつまった、おいしくて、消化の良い、柔らかい食事を与えましょう。離乳食専門のペットフードも販売されていますから、それを利用するのも良いでしょう。また成犬用は、カロリーが低いので避けましょう。徐々に子犬用のフードへと切り替えていき、生後6〜8週頃には、完全離乳させるのが望ましいでしょう。

  • 離乳食+母乳+代用乳から始める
  • 高タンパク質・高カロリーの栄養が必要
  • 1日3回〜4回程度にわけて与える
  • 消化は便でこまめにチェック

食事の回数について

成犬の2倍近いカロリーを必要とする子犬ですが、冑や腸などの消化機能は、まだ完全に発育しておらず、一度にたくさんの量を食べることができません。そのため、高カロリーの食事を少量ずつ、回数を多くして与える必要があります。

生後2〜3カ月で、1日4〜5回程度からはじめ、4〜5カ月で3〜4回、6〜7カ月で2〜3回として、8カ月からはへ成犬と同じ、1日2回にしていきます。

犬種によって、成人になるのに要する年月も違ってくるので、成犬用の食事に切り替えるタイミングはとても大切です。1歳になるころまでには、成犬用の食事に切り替えるようにしましょう。

成長期の子犬の食事回数

年齢 回数
生後2〜3カ月齢 4〜5回/日
生後4〜5カ月齢 3〜4回/日
生後6〜7カ月齢 2〜3回/日
生後8カ月齢以上 2回/日

ドッグフードが合わないなって感じたら

食事が合っているかを知るためには、便の状態をチェックすると良いです。便が硬いと食事の量が不足気味、軟らかければ与えすぎといった目安になります。

この時期の食事はとても大切ですが、成犬になっても子犬と同じ食事を与えていては、カロリーオーバーとなり肥満になってしまいます。肥満の主な原因は、食べすぎ、栄養バランスの偏り、運動不足など。