シェットランド・シープドッグに適したドッグフードの選び方

被毛ケアと皮膚炎予防のために良質のタンパク質を含んだフードを選ぶ。

長くてストレートな上毛と、ふわふわとした柔らかなアンダーコート、胸元には優雅な飾り毛まで持っているシェルティには、被毛を美しく保つための良質なタンパク質をしっかり与えたいですね

タンパク質は被毛を作るだけでなく、筋肉を作る重要な役割も担っています。活発なシェルティの健康を維持するうえでも、やはりタンパク質が鍵を握っているのです。

シェルティはアトピー性皮膚炎にもかかりやすい犬種であるとも言われます。

アトピーはフードとの相性で起こるとの説もあるので、飼い主さんとしてはその子に合った肉の種類や素材の善し悪しをしっかり見極めておきたいところです。

アトピー性皮膚炎がひどい場合には獣医さんに相談するのが一番ですが、日頃からフードの成分などに気を配っておくことは、飼い主としての大切な役目です。

いろいろな化学物質が入っていないことはもちろんですが、どんな種類の肉類を使っているのかにも気を配り、その子にぴったりのフードを見つけてあげましょう。

シェットランドシープドッグの毛の特徴

シェットランドシープドッグは毛量が多くダブルコートなので常に毛が抜けます。シェットランドシープドッグの毛並みに憧れて飼う人もいますが、何も知らないで飼ってしまうと毛量の多さに驚き、ブラッシングもうまくできないためバリカンで短くカットしてしまう人も少なくありません。

しかし、せっかく美しい毛並みをしているのですからできるなら美しいロングを維持して、サラサラと揺れる毛並みを眺めながら優雅に散歩を楽しみたいですよね。ただ、そのためには毎日のブラッシングを怠らないようにしなければ、すぐに抜け毛が絡まって毛玉を作ってしまうため、抜け毛対策以外の目的でもお手入れを忘れないようにしましょう。

シェットランドシープドッグに多い皮膚疾患

シェットランドシープドッグはダブルコートで毛量が多く、そしてロングコートという全てを大量の毛に覆われた犬種なので当然体に湿気も溜まりやすいです。すると、雑菌も繁殖しやすくなるため皮膚トラブルも起こしやすくなります。

膿皮症

皮膚の免疫力が低下することで常在菌が異常増殖し、皮膚に対して悪い影響を与え強いかゆみを引き起こし、リング状のかさぶたのようなものを形成します。

皮膚炎

特別な皮膚疾患というものではなく、お手入れ不足によってできた毛玉や毛もつれの部分に湿気がたまり、それが皮膚に炎症を起こしてしまう状態です。皮膚炎はかゆみを起こすだけでなく、ひどいとただれて痛みも出すため注意が必要です。

アトピー性皮膚炎

皮膚のバリア機能が低下することで、ダニ・花粉・ハウスダストなどのアレルゲン物質が体内に侵入しやすくなり、湿疹やかゆみなどアレルギー反応を起こします。また、バリア機能が弱いと外部刺激に対しても敏感になっているため、ちょっとした刺激でもかゆみを引き起こします。

皮膚疾患から守るためには食事が大事

さまざまな皮膚疾患がありどの皮膚疾患を患ってしまうかはわかりませんが、どんな皮膚疾患でも言えることは『健やかな皮膚環境を整えてあげることが大事』ということです。そのために重要になるのが食事です。

骨・内臓・筋肉・皮膚・被毛といった体のすべてはタンパク質が主な材料となってできています。そして、シェットランドシープドッグは肉食系の雑食なので、良質な動物性タンパク質をメインとした食事を与えることで基本となる体作りをすることができ、そこにさらにそれぞれの栄養素の相乗効果によって健康的な皮膚被毛を生み出すことができるのです。

健康的な体を作り皮膚環境が整っていれば皮膚トラブルを起こしにくくなり、もし皮膚トラブルが起こってしまったとしても、症状を軽減したり回復を早める助けとなることもあります。

そして、皮膚トラブルに強いということは皮膚の免疫力やバリア機能が高いということを意味しているため、膿皮症やアトピー性皮膚炎といった皮膚状態が影響しやすい皮膚疾患に対しても強くなることができます。

関節と筋肉にも重要なタンパク質

実はシェットランドシープドッグは関節疾患を患いやすく、お散歩中に急に脱臼をしてしまうことも少なくありません。そのため、サプリメントを使って関節をサポートしてあげることもあるのですが、特に有効なのが強い筋肉を作ってあげることです。

たとえ関節が弱くなってしまったとしても、強い筋肉があればその筋肉で関節を助けることができるので、お散歩中に膝が外れて辛そうにしているということも少なくなります。

また、シェットランドシープドッグは毛に覆われていてわかりにくいのですが、被毛をすべて取ると筋肉質な体でできていることがわかります。決して太っているわけではなく体をがっちりと形成している筋肉は本当に美しいです。

こうした強靭で美しい筋肉を作るためには、良質な動物性タンパク質がとても重要になります。皮膚だけでなく体全体の美しさのためにも、適切なドッグフードを選んであげるようにしましょう。

シェットランドシープドッグに合うおすすめのドッグフードと選び方

健やかな皮膚環境と美しい筋肉を作るために大事なのが食事ですが、どんな食事を与えるかによってどんな体の状態になるかが変わってくるので、次のようなポイントを抑えているドッグフードを選んであげることがおすすめです。

・グレインフリー(穀物類不使用)
・良質な動物性タンパク質の使用
・オメガ3脂肪酸の配合
・人工添加物不使用

まずグレインフリーであることが重要なのですが、グレインフリーとは穀物類不使用のドッグフードのことで、穀物類は肉食系雑食のシェットランドシープドッグにとって大きな負担となります。

また、穀物類をメインに使っているドッグフードは体作りに欠かせない動物性タンパク質が少ないため、十分な体作りをすることができません。そして、人工着色料は健康被害を与えるだけで有益な働きは何もないため絶対に避ける必要があります。

ですから、シェットランドシープドッグの健康を第一に考えると上記のポイントを抑えたドッグフードが最適となるので、体作りのためにもまずはドッグフードから見直してみましょう。

良質な原料を使っているかどうかは記載の仕方で判断

どんなに体によさそうなことを書いてあったとしても、良質な原料を使っていないドッグフードは決して体にいいとは言えません。良質な原料とは人間でも食べることができるような原料のことで、ヒューマングレードといった記載の仕方をしているものがそれにあたります。

また、ヒューマングレードと書いていなかったとしても原料記載のところに肉類・魚類といったあいまいな書き方ではなく、鶏肉・ラム肉・サーモン・りんご・バナナといったように明確な記載がされているものは、こだわりぬいた原料を使っているドッグフードなのでそうしたものを選んであげるようにしましょう。

見た目のパッケージに騙されるのではなく、もっと中身のほうをチェックして判断ができるように、正しい知識をつけてシェットランドシープドッグの健康を守ってあげることが飼い主としての大きな務めです。

皮膚疾患を予防する外的ケア

食事を見直すことで体の内側から健やかにし、全体の免疫力を高めて皮膚疾患に強くすることが第一ですが、毛量の多いシェットランドシープドッグは外側からのケアも併せて行うこともとても大切です。

そのためには毎日のブラッシングと月に1回~2回の定期的なシャンプーが欠かせません。ブラッシングは抜け毛を取り除き毛玉や毛もつれを防ぐことができるだけでなく、新陳代謝を促して皮膚のコンディションを整えます。

また、シャンプーをすることで皮膚を清潔にし、皮膚トラブルを引き起こす細菌の増殖を抑えます。このときに使用するシャンプー剤も、皮膚のバリア機能を高めるような保湿系のシャンプーを使ってあげると、外部刺激に強い皮膚作りとして効果的です。

いつまでも元気で美しい姿でいるためにできること

シェットランドシープドッグらしく美しい姿でいるためには、適切な食事管理と外側からのケアがとても大事になります。特に食事管理は皮膚だけでなく、体全体の健康に直結するため決して妥協してはいけません。

ドッグフードひとつで防ぐことができたり、発症の確率を限りなく低くすることができる疾患も数多くあります。しかし、良質なドッグフードを与えることをもったいないと一言で片づけてしまい、結果として本当ならもっと長生きできるはずだったのに早いお別れになってしまった、予防できたはずなのに治療費のほうがかさんでしまった、と悲しい結果になるケースも少なくありません。

そうなってしまっては後悔が強く残り悲しみが残るだけなので、シェットランドシープドッグの飼い主としてできる限りのことをして、いつまでも元気で美しい姿でいられるようにしてあげましょう。