【シーズーの特長と性格】基本的なしつけ方法

犬種別人気ランキングでは、10位以内が常連のシーズー。この人気を支えているのは、おもに50代以上の比較的高い年齢層です。昭和の頃、お座敷犬といえば連想されるのはシーズーやマルチーズが中心でした。もしかしたら、幼い頃シーズーを飼っていた世代だからこそ、もう一度シーズーと一緒に暮らしたいと思うのかもしれませんね。

シーズーは中国清朝の滅亡に立ち会った、歴史の生き証人

シーズーの原産国が中国と記載されていることがありますが、JKC(ジャパンケネルクラブ)においてはチベットと記されています。現在、チベットは中国内におけるチベット人を中心とした自治区とされていますから、原産国が中国という表記は間違ってはいないのかもしれません。しかし、シーズーの歴史を紐解くと、その起源は大昔からチベットで珍重されていたラサ・アプソにつながります。となると、やはり中国よりチベットのほうがしっくりくるのかもしれません。

そんなシーズーですが、正式名を漢字で表記すると獅子狗(シーズーゴウ)となります。シーズーが独自の犬種として発展していったのは、中国の清王朝が終盤にさしかかった頃。中国三大悪女の一人、西太后もシーズーをブリーディングした一人です。

名前の「獅子」が示すように、シーズーはその外貌をライオンに近づけようと改良が重ねられました。中国では獅子(ライオン)は福を招いて邪を祓う聖獣として扱われていましたから、その名を冠したシーズーが、いかに大切にされていたのかがわかりますよね。それだけ高貴な犬として扱われていたシーズーですが、清朝滅亡で紫禁城がイギリスによって占領された際、宮中で飼育されていた数百匹のうちの多くが殺されてしまいました。

その後、欧米においてシーズーはラサ・アプソとゴチャゴチャにされてしまいますが、異なる犬種としてシーズーが確立されるに至ったのは、1930年代以降のイギリスにおいてのことでした。シーズーを、高貴な犬として育んだ中国の王朝を終焉に導いたイギリス。そして現代につながるシーズーへと発展させたのもイギリス。シーズーは、いろいろな意味でイギリスと、とても縁の深い犬だったのです。

そのためか、アメリカではシーズーとラサ・アプソの人気に大差はありませんが、イギリスではシーズーの方が断然人気があります。日本ではシーズーは人気ランキングの常連ですが、ラサ・アプソの名を知っているのはよほどの犬好きぐらい。ずいぶんと知名度に差がついたものです。

シーズーの性格

シーズーは何かを命じられて仕事をこなすことに、喜びをおぼえるタイプの犬ではありません。そのせいで、「頑固」「物覚えが悪い」というような、悪い評価をされてしまうことがあります。しかし、それはシーズーという犬の良さを理解していない人の意見なのかもしれません。

シーズーは、高貴な犬として大切にされてきた犬。作業をするために作り出された犬種ではありません。宮中の人々は暖をとるためにシーズーを懐に入れて連れていたといいますから、人に密着するようにして、人間の感情の動きを間近で見続けてきた犬なのです。

その気質が受け継がれているためか、シーズーは飼い主の気持ちを察して陽気にはしゃいだり、おとなしく膝の上で寝てみたり、かと思えばふてくされたような態度で気を引こうとするところがあります。シーズーが人間くさい犬といわれるのは、このように空気を読んで行動するところがあるからではないでしょうか。

シーズーを飼育するうえで注意すること

シーズーは意外にもしっかりとした骨格を持つ犬です。室内をウロウロするだけでは少々運動不足になりますが、だからと言って激しい運動は必要ありません。ゆっくりとした足取りでも充分ですから、高齢者の散歩のお供に最適な犬なのです。

しかし、比較的丈夫な犬とはいえ、マズルが短くて目の大きな顔立ちゆえに、呼吸器系と目の疾患には充分に注意をしなければいけません。シーズーをはじめとして、短頭犬種の多くはイビキをかきますが、それが当たり前だと思っていると、鼻腔狭窄や軟口蓋伸長症などの兆候を見逃してしまうことになるのです。

また、大きな目は眼球に傷がつきやすいため、日常的なアイケアとともに、生活スタイルそのものにも気を配る必要があります。被毛を長く伸ばしているシーズーが頭の毛を頭頂部で束ねているのは、なにもオシャレだけが目的ではありません。長い毛が眼球を刺激しないように、短くカットするなり束ねるなりして、顔まわりの毛は常にスッキリとさせておきましょう。

シーズーに最適なドッグフード

マズルの詰まった短頭犬種の宿命として鼻が詰まりやすく、ちょっとしたことで涙の量が増えてしまいます。粗悪なドッグフードを食べさせていると涙の質そのものが低下し、詰まった涙管は涙やけの原因になり、さらには眼や鼻腔の炎症へとつながってしまうかもしれません。

シーズーに最適なドッグフードとは……
・人工の添加物が使われていない。
・腸内環境を悪化させやすい穀物類(トウモロコシ、小麦、大豆など)が含まれていない。
・消化吸収に優れた良質の動物性タンパク質を中心とした原材料で作られている。
・免疫力を上げる効果が期待できるオメガ3脂肪酸を含んだ油脂が使われている。

シーズーが家の中にいると、ペットというより、もう一人人間がいるような気がするのだとか。しかし、いかに家族の一員として溶け込んでいても、シーズーの食性は人間とは違います。良質の動物性タンパク質と脂質、それからビタミンやミネラルをバランスよく含んだ高品質のドッグフードを選ぶことで、病気になりにくい健康な体を作ってあげましょう。

シーズーに合うおすすめのドッグフードと選び方
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