生後50日から1年くらい子犬(パピー)におすすめのドッグフード

犬も人間と一緒でこの世に生を受けてからまず初めに口にするのは、母犬の母乳やミルクです。生まれたばかりの子犬はまだ消化器系が未熟なので、栄養たっぷりの母乳やミルクから必要な栄養を摂取します。

そうしてすくすく育ってきた生後3週あたりから徐々に離乳食をスタートさせ、母乳を卒業して最終的にはカリカリのドッグフードのみとなりますが、子犬の時期に与えるドッグフードと成犬の食べるドッグフードは別物なので、どんなものを与えるべきなのか知っておきましょう。

■パピーフードとアダルトフードの違いは栄養価とカロリー
子犬はパピーフードを与え成犬はアダルトフードを与えますが、この違いは一体何なのかを知っていないと子犬の正常な発育に影響を及ぼしてしまいます。結論を言うとパピーフードは高カロリー高栄養になっていて、成犬になるとパピーフードよりもカロリーと栄養価が下がります。

なぜ成犬になると下がるのかというと、それは子犬の時期は急激な成長に必要なだけの栄養とカロリーが必要であり、成犬になると成長を維持するだけの栄養とカロリーでよくなるからです。

つまり、子犬の頃に適したパピーフードを与えていないと栄養不足やカロリー不足によって成長を妨げてしまい、骨格以上や低体重といったさまざまなトラブルを招くことになります。

■パピーフードの種類と適正時期
パピーフードと一言に言っても、子犬の成長段階に合わせて与えるパピーフードは違ってきます。ですから、単純に子犬には『子犬用』と書かれたドッグフードを与えればいいというわけではありません。

少し難しく考えてしまいそうですが、人間の赤ちゃんを思い出してもらうと授乳から始まり徐々に固形物が食べられるように、段階を追って与えるものの状態を変えていきますよね。それと同じように、『授乳期→離乳食期→パピー食期→アダルト食期』と子犬も段階を追って徐々に与えるドッグフードを変えていきます。

しかし、実際に与えるときはドッグフードを月齢に合わせてコロコロ変えるわけではなく、切り替え回数自体は基本的に『離乳食→パピー食→アダルト食』の3回です。
離乳食は生後3週頃から開始して生後8週目あたりまでです。それまでは母犬の母乳やミルクから栄養を取るので、離乳食期に入ったら徐々に離乳食に慣れさせていきます。

そして生後2ヶ月からは離乳食の次のパピーフードに切り替え、生後6ヶ月~1年になるまでにはアダルトフードに切り替えていく順番ですね。

■離乳食とパピーフードの違い
離乳食とパピーフード、一見どちらも子犬用のフードなので同じなのでは?と思ってしまいそうですが、ミルクをまだ飲んでいたりやめたばかりの時期と完全にミルクが終わってドッグフードだけになっている時期とでは、消化器系の状態が違うため子犬というカテゴリでも与えるものは同じではありません。

離乳食期はまだ消化器系の発達が不十分であることと、母乳やミルクからもらえる栄養に追いつくだけの栄養とカロリーが必要なので、形状はトロトロで高たんぱく高カロリーとなっています。

一方、離乳食期の後のパピーフードも子犬の食事なので、高栄養高カロリーで作られていますが、その形状はカリカリのドライフードでトロトロではありません。離乳食を終えてパピーフードになる頃には消化器系も発達し、歯も生えてきているのでそうした違いがあるのです。

ちなみにですが、高カロリー高栄養で作られているパピーフードは、病気や術後で体力回復を必要とする犬や、妊娠出産で体力を必要とする母犬のエネルギー食としても使うことができるので、必要なときに上手に使ってみるといいですね。

■離乳食の与え方と回数
離乳食をスタートさせたばかりの離乳食前期は、まだ母乳やミルクから栄養を取っているため急いで断乳する必要はありません。少しずつ量や回数を増やして、1週間~10日くらいかけて完全離乳食だけの状態にしてあげれば大丈夫です。

<与える量>
月齢と体重に合わせて記載通りの量を与える。
離乳食用のトロトロフードを使用せずパピーのドライフードを使う場合は、ぬるま湯でふやかしてトロトロ状態にして与える。
<与える回数>
1~2日目:1日1回
3~4日目:1日2回
4~5日目:1日3回
6~10日目:1日4回(完全断乳完了)

■パピーフードへの切り替えは離乳食7週目からスタート
離乳食は生後8週目まででで、8週目以降はパピーフードに切り替えていきます。これまでトロトロの離乳食を与えていたので、いきなりカリカリは不安に思うかも知れませんが安心してください。

いきなりカリカリを与えるのではなく、徐々にカリカリに切り替えていくので様子を見ながら離乳食を卒業することができます。

まず生後8週で離乳食を終えてそこからパピーフード(カリカリ)がスタートするわけですから、パピーフードをスタートする1週間前からトロトロとカリカリを混ぜるような形にしていきます。

■離乳食からパピーフードへの移行と与える回数
トロトロの離乳食からカリカリのパピーフードへ切り替える方法と、切り替えた後の食事の回数をお教えします。

<離乳食用のフードを使っている場合>
離乳食用フードにドライフードと混ぜる場合の量が記載されているので、それを参考にして混ぜながら与えます。この時、ドライフードは2割くらい芯を残した状態でふやかして混ぜるとお腹に優しくスタートできます。

それから1週間ほどかけてドライフードの芯の残し具合を3割、4割、5割、6割と増やしていき、最終的には完全にカリカリ状態にしていきます。

<パピーフードをふやかして離乳食にしている場合>
パピーフードをふやかしている場合は、特に混ぜるものはないのでふやかし具合を調整していけば大丈夫です。離乳食状態であれば芯が残らないように10割全部ふやかしていると思いますが、それを1週間かけて8割、7割、6割、5割、とふやけている状態を少なくして最終的に10割全部カリカリになるようにしていきます。

■離乳食後のパピーフードの食事回数
離乳食が始まって最終的には1日4~5回に分けてご飯を与えていきますが、カリカリのパピーフードに切り替えた後もしばらくは同じ回数で与えていきます。そして、月齢に合わせて徐々に回数を減らしていき、最終的には1日2回に移行していきます。

・生後2~4ヶ月:4~5回/日
・生後4~5ヶ月:3~4回/日
・生後6ヶ月~:2~3回/日

あくまでも目安ですが、5~6ヶ月になる頃には食事回数が1日2回になるように1回量を調整していき、徐々に一度にたくさんの量がお腹に入っても大丈夫なようにしていくといいでしょう。

■パピーフードは生後6ヶ月までを目安に与える
パピーフードのパッケージを見ると、パピーフードを与える期間は生後2ヶ月~1歳までという記載になっています。しかし、実際は1歳になるまで与えるのではなく、生後6ヶ月以降を目安にアダルトフードに切り替えても問題ありません。

というのも、小型犬であれば生後6ヶ月頃には骨格や筋肉が出来上がっているので、その頃に合わせてアダルトフードに切り替えることで余計なカロリーの取り過ぎを防ぐことができます。

もちろん、生後6ヶ月というのは一つの目安なので、中型犬や大型犬になれば切り替えタイミングは変ってきます。中型犬であれば生後8ヶ月以降から、大型犬であれば生後1年頃を目安にしていきます。

これは、小型犬・中型犬・大型犬によって成長スピードが違うためです。しかし、それでもこの月齢はひとつの目安なので、切り替えるベストタイミングは成長が止まって維持する段階になった時がその時です。

それを見逃さないようにするためにも、定期的に体重をチェックして一定の体重をキープするようになったらアダルトフードに切り替えて維持していきましょう。
■食事を切り替えるときに気を付けるポイント
母乳から離乳食へ、離乳食からカリカリのパピーフードへ、パピーフードからアダルトフードへと段階を追ってドッグフードを切り替えていきます。

そして、切り替える際には今までと同じメーカーのドッグフードを与え続けることもあれば、成長を機に別のメーカーへ切り替えることもあるでしょう。

しかし、ドッグフードの状態や種類を変えるとき必ず気を付けて欲しいポイントがあり、そのポイントを見ることで与えるドッグフードが合っているのか、お腹に負担をかけていないかというのを判断することができます。

そのポイントとは便の状態です。離乳食からカリカリフードに切り替えるときも、順番を無視していきなりカリカリフードを与えてしまうと、ちゃんと消化できないため下痢をしてしまいます。

また、ドッグフードの種類を変えた時も今までと違う原料が使われているものを与えると、同じようにお腹がびっくりして下痢や軟便をしてしまうことがあるため、『切り替え』をするときは便の状態が緩くなってしまわないかの様子を見るようにしましょう。

■切り替えてから1週間は様子を見てみよう
新しいドッグフードに切り替えてから、単純にお腹が慣れていないだけであれば1週間くらいで徐々に便の状態が戻ります。しかし、慣れていないのではなく体に合っていない場合は状態が元に戻ることはなく、ずっと緩い状態が続いたり嘔吐してしまうといった状態になるため、その時は体に合ったドッグフードを探して選んであげましょう。

切り替える際にやってしまいがちなのが、もう一度買う手間を考えて最初から大きなサイズを買ってしまうことです。確かに1kgよりは3kgを買ったほうが安いし量も持ちますが、せっかく買ったのに食べなかったという場合や食べたけど体に合っていなかった場合を考えると、いきなり大きなサイズはリスクでしかありません。

もしただ食べないだけであれば、いずれお腹が空けば食べてくれることがほとんどなのですが、体に合っていなかった場合フードがなくなるまで与え続けるのはかわいそうですよね。

ですから、もしサンプル品を貰えるのであればサンプルを貰って様子を見たり、現品のみであれば1kgの小さなサイズを買って様子を見て判断しましょう。