犬のうんちが異常に臭い原因と改善へ向けたドッグフードの選び方

あなたは愛犬の日々の健康状態、どのように把握していますか?人間の言葉を話すことができない犬は、自分の体調の変化を私たちに伝えることができません。そんな彼らの健康状態を知る手掛かりとなるのが、食欲、元気、そしてウンチの状態です。

つい臭くてサッと拾って捨ててしまいたくなるウンチ……

しかしこのウンチには愛犬の健康状態から、いま与えているドッグフードが適しているのかまで教えてくれる素晴らしい情報源です。今回は犬のウンチの基礎知識から、より良いウンチの状態にするためのドッグフード選びまでを詳しく解説していきます!

愛犬のウンチはどんな硬さ?理想的なウンチの状態とは

愛犬のウンチは1日何回で、硬さや色はどんな状態ですか?理想的とされるウンチの状態として次の3点が挙げられますが、愛犬のウンチが当てはまっているか確認してください。

  • コロッとやや固め
  • 拾った時に地面に残らず、簡単に拾える程度
  • 色はやや黒っぽい
  • 下痢が続く時には、フードを変えてみる。

一般的に、健康なウンチはちょっと黒っぽくて、コロッとしていて、ティッシュで簡単につまめるぐらいの固さがベストだと言われています。少し前までは、茶色くて、耳たぶぐらいの硬さで、つまんだ時に少し後が残るぐらいがベストだと言われていました。

この違いは、ドッグフードの進化によるもので、タンパク質の吸収率に配慮した良質なフードを与えている場合は、黒っぽくてコンパクトなウンチになります。ドッグフードが進化したことで、犬の胃腸がしっかりタンパク質を吸収するようになった証拠とも言えます。

グレード別!ウンチの状態早見表

ウンチの固さで理想的なのは、下記の表のグレード2や2.5程度。問題なのはグレード4や5です。グレード4や5が日常的になっている場合、消化器官のトラブルを抱えているか、寄生虫がいる可能性もあります。

グレード状態
1乾燥して砕けやすい便秘がちの犬に多い
1.5固くて、やや乾燥している状態
2形があり、拾い上げても跡が残らない
2.5拾い上げると跡が残り表面が温潤している。
3温潤し、少し形が崩れる。拾うと跡が残る
3.5非常に温潤しているが、ある程度形状が残る
4大部分の形状が失われ固さがなく粘り気がある
4.5一部分だけ固さが残っている下痢便
5水のような状態になった水溶性の下痢便
グレードの説明
1~1.5硬すぎ、便秘気味。ドッグフードの量や内容を見直したい。
2~2.5最も理想的。
3~3.5少し柔らかいが、いつもこの状態であれば病気の心配はない。
4~5ドッグフードの内容や量を見直す必要あり。
改善されないようであれば消化器官の病気や寄生虫の可能性も。

ウンチの状態が変わる要因を知っておこう

少し前まで理想のウンチとされていたのが、やや柔らかめで拾った時に少し地面に残るくらい、茶色っぽいもので、それがドッグフードによって変化したと説明しましたが、このように何を食べるかによって、ウンチの状態は変わります。

この場合は、飼い主さんもなぜウンチの状態が変わったのかすぐに分かるため、それほど問題ありません。餌を変えて、上記のグレード4以上の状態がしばらく続くようなら、ドッグフードを以前のものに戻せばいいだけです。

でも、なぜドッグフードによってウンチの状態が変わるのか、飼い主さんなら知っておいてもらいたいところです。それを理解しているだけで、ドッグフードの選び方も変わってきます。そのことが愛犬の健康を守ることにもつながります。

また、ウンチの状態が変わる理由は、ドッグフードだけでなく他の原因も考えられます。放置すると非常に危険なケースもありますので、これからご紹介する内容をきちんと理解して、どのような理由でウンチの状態が悪くなっているのかを判断できるようになってください。

季節の変化や体調による一時的な下痢

  • 季節の変わり目の急な温度変化
  • いつもと違う環境におかれることによるストレス(慣れない旅行やペットホテルなど)
  • おやつなどの食べ過ぎ

犬が下痢になる理由の多くがこの3点です。犬は思ったよりも急激な変化に強くありません。飼い主さんを心配させないように無理をしていることもあり、その結果として下痢になってしまうこともあります。

このようなケースで下痢になった場合には、1食分を抜いて様子をみるという絶食が一般的です。このとき注意したいのが脱水です。下痢は水分が多く出ていってしまうので、絶食させても水分はしっかり飲ませるようにしてください。

翌日も治らない、何度もトイレに行って苦しそうにしている場合は獣医さんに指示を仰ぐ必要があります。気をつけてもらいたいのが、下記のような症状が見られる場合です。

  • 嘔吐や発熱を伴う下痢
  • ぐったりとして元気がない
  • ラズベリージャムのような血便

このような症状が見られたときには、緊急性のある病気の可能性も考えられます。様子見するのではなく、急いで獣医さんへ連れていってあげてください。幼犬、老犬の場合は、体力がないのですぐに衰弱してしまいますので気をつけてください。

合わないドッグフードが原因

犬も胃腸の強さには個体差があり、何を食べても(時には人のご飯をつまみ食いしても)良いうんちが出るという犬もいれば、ちょっといつもの違うおやつを貰っただけでお腹がゆるくなってしまう犬もいます。

とはいえ、下痢になりやすい原因のひとつがドッグフードであることは事実です。では、どのようなドッグフードが下痢につながるのか見ていきましょう。

急にドッグフードを切り替えた

犬のお腹の調子が悪くなる原因として多いのが、ドッグフードの切り替えです。これまでと違うドッグフードに替えるときに、急に全量を切り替えると食べ慣れないものに犬のお腹はびっくりして下痢をしてしまうこともあります。

健康を意識した安全性の高いドッグフードに切り替えるケースでは、すぐにでも安心安全なものに替えたくなって、ついつい新しいフードだけを与えてしまいがちです。そういうケースでも徐々に切り替えていくことが重要です。

ドッグフードを切り替える際には1週間くらいかけて、少しずつ古いドッグフードを減らしていき、新しいドッグフードの割合を増やしていくようにしましょう。

穀類や食物繊維が多く含まれたドッグフード

穀類や食物繊維は犬にとって消化しづらいものです。市販されているものなら犬の健康を考えて作られているのでは?そう思うかもしれませんが、消化器官の弱い犬にとっては市販のドッグフードであっても、穀類や食物繊維が多すぎて合わないこともあります。

  • お肉を多く含むドッグフードやプロバイオティクス配合のドッグフードに切り替える
  • 乳酸菌サプリメントや無糖ヨーグルトを加える

いま使っているドッグフードの原材料をチェックして、穀物を多く使っているようでしたら、このような対策を行ってみましょう。すでに説明しましたように、ドッグフードの切り替えも下痢の原因のひとつですので、いきなり切り替えないように注意してください。

ドッグフードによるアレルギー

犬のアレルギーの4割はドッグフードに含まれる成分などの食物アレルギーだと言われています。アレルギーの症状としては下記のようなものがあります。

  • 目の周りの赤み
  • フケや痒み
  • 下痢
  • 嘔吐み

アレルギーと聞くと皮膚症状をイメージする飼い主さんが多いかと思いますが、アレルゲンとなっている成分が通る消化器官でも炎症が発生し、下痢や嘔吐といた症状を引き起こすケースもあります。

予防策としては穀物不使用のドッグフードに切り替える、単一たんぱく源で作られたドッグフードを使用して、1袋なくなるごとに違う種類のたんぱく源に切り替えローテーションを組む(同じたんぱく源のものばかり食べ続けないようにする)などがあります。

既に何かにアレルギー反応を起こしている場合には、その原因を特定してアレルゲンとなる食材を含まないドッグフードに切り替える必要があります。

愛犬のウンチが臭い原因は腸とドッグフードにあり!

ドッグフードによって変わるのはウンチの状態だけでなく、臭いもドッグフードによって大きく変化します。食べ物によってウンチが臭くなってしまう原因としては、次の5点が考えられます。

  • 消化器官が弱く腸内環境が悪い
  • 消化しづらい成分である穀類や植物性たんぱく質の多いドッグフードをあげている
  • 質の悪い油でコーティングされたドッグフードをあげている
  • ドッグフードが酸化している
  • ドッグフードの添加物が多い

犬の体質にもよりますが、基本的な考えとして、消化の悪いもの、質の悪いものを多く食べていれば腸内環境が悪くなり、それに伴ってウンチの臭いもきつくなるのだと覚えておきましょう。

愛犬のウンチの臭いや硬さを改善する

ウンチは毎日のことですから出来れば臭いや硬さを改善したいものですよね。腸内環境が悪くなり、悪玉菌が増えるとアンモニアなどの毒素が増えてウンチの臭いの原因となるだけでなく、体全体にも悪影響になります。

愛犬の健康のためにも腸内環境が良くなるドッグフードを選択してあげましょう。愛犬のウンチが臭いと感じたら、下記を意識したドッグフードに切り替えてみましょう。

  • 小麦、大豆、とうもろこしを含むものは避ける
  • 人工添加物入りのドッグフードは避ける
  • 動物性たんぱく質が主原料となっているものを選ぶ
  • プロバイオティクス配合がおすすめ

その他にも乳酸菌や消化酵素のサプリメント、無糖ヨーグルトをひと匙加えてあげるのも効果的です。

逆に便秘気味で困っているという場合には、消化吸収しづらい水溶性食物繊維が多いドッグフードを選ぶか、水溶性食物繊維が多く含まれている食材をトッピングしてあげましょう。腸内環境が整いますので、正常な硬さのウンチに改善されます。

ウンチの健康は体の健康

良い状態のウンチは腸内環境が整っていることを意味し、また愛犬の健康にも繋がります。愛犬の腸を健康に保つためにも、きちんとドッグフードの原材料や栄養成分を確認して、フードを決めるようにしましょう。