【ヨークシャー・テリア の特長と性格】基本的なしつけ方法

JKC(ジャパンケネルクラブ)が公認している犬種の中で一番小さいのはチワワ、そして二番目がヨークシャーテリア(ヨーキー)です。

ヨーキーはシツケが大変というイメージから敬遠されがちなテリア種の中では、唯一犬種別人気ランキングのベスト10以内を守っている犬。それも一度や二度ではなく、長期にわたってなのですから、日本人のヨーキー好きは筋金入りかもしれません。

ヨークシャーテリアはネズミ捕りに活躍した宝石のように美しい犬

いかにも中世の貴族が好みそうな美しい姿のヨーキー。シルキーな光沢を持つミステリアスな毛色の被毛をなびかせて歩く姿は、まさに「動く宝石」と呼ばれるにふさわしいものがあります。ところがこの犬種が確立されるまでの歴史をひもといてみると、貴族はほとんどと言っていいほど関わっていません。それどころか、ヨーキーが作出された目的は、工業地帯でのネズミ捕りだったのです。

当初、金持ち層は実物のヨーキーをろくに見もせずに、労働者階級のネズミ捕りとバカにしていました。ところがいざヨーキーを目の当たりにして、態度がコロリと変わります。今までに見たこともないような、青みがかったグレーの毛色があまりにも美しかったからですね。ヨーキーを触ったことがある人ならわかると思いますが、被毛の手触りが素晴らしくなめらかです。見目麗しく、手触りはシルクのごとし……と、そんなわけで一気に金持層にも支持を受けるようになり、19世紀終盤にはイギリスのケンネルクラブ(KC)に公認されました。

そうなると、アメリカへ持ち込まれるのは時間の問題だったのでしょう。20世紀のはじめごろからは、イギリスとアメリカの双方でヨーキーのサイズを小さくする試みが始まったのです。しかし、いまだにヨーキーのサイズには、かなり不安定な部分が残されています。やはり、作出までにかなり多くの犬種が使われたことと、確立されてからまだそれほどの年月が経っていないからなのでしょう。

JKC(ジャパンケネルクラブ)の規定では3.1kgまでとされていますが、5kgを超える個体も珍しくありません。しかし、ヨーキーは大きさの大小ばかりを評価するのではなく、やはり被毛の美しさを素直に愛でるべき犬ではないでしょうか。

ヨークシャーテリアの性格

犬種にはそれぞれ気質に傾向がありますが、すべての個体が同じというわけではありません。大人しい性格のヨークシャーテリも数多くいることでしょう。しかし、ヨーキーがどういう経緯で生み出されたのかを考えたら、基本的な性格はおのずと想像がつくはずです。ヨーキーはネズミを駆除するために作出された犬。大人しい性格をしていたら、そんな危険な仕事はできなかったはずです。獲物を追いかける本能が強く、反撃されてもそう簡単にはひるまない、負けん気がなければネズミ捕りは務まらなかったことでしょう。

また、正真正銘のテリア種です。好奇心が旺盛で、何か気になるものがあったら、確かめずにはいられません。そして退屈を苦手とし、遊んでもらえないとなにかにストレスをぶつけようとすることがあります。しかし、その行動が飼い主を悩ませてしまい、叱っても言うことを聞かない頑固な犬だと評価されることにつながっているのです。ヨーキーにしてみたら、こんな理不尽なことはないのかもしれませんね。

ヨークシャーテリアを飼育するうえで注意すること

ヨークシャーテリアの被毛はシングルコートです。抜け毛が多いほうではありませんが、どういうわけか、独特の体臭を持った個体が多いのです。通常、シングルコートの犬は体臭が少ないと言われていますが、ヨーキーに関してはどうもあてはまりません。個々の体質にもよりますので、すべての犬が臭いわけではありませんが、こまめにシャンプーをしてもすぐに独特のニオイを発することがあるのです。

そういう体質のヨーキーは、臭くない個体に比べると皮膚が脂っぽくなっています。しかし、だからといって必ずしも膿皮症(のうひしょう――皮膚に細菌が異常繁殖し、化膿している状態)というわけでもなく、結局のところニオイを発する原因はよくわかっていません。

ニオイそのものについては悪臭と感じる人もいれば、独特のニオイはするけれど嫌なニオイではない、と感じる人もいて受け取り方はそれぞれです。いずれにしても、ヨークシャーテリアを飼育するうえでは、被毛の手入れはもちろんのこと、皮膚を清潔に保つことも大事なケアとなるでしょう。

ヨークシャーテリアに最適なドッグフード

ヨークシャーテリアのニオイを少しでもおさえるためには、皮膚の健やかさを保ち、同時に腸内環境を善玉菌優勢にしておくことが大切です。消化に悪い穀物が含まれたドッグフードは胃腸に負担がかかり、腸内環境を悪化させてしまうため、体臭が強くなりやすいヨーキーには向きません。

ヨークシャーテリアに最適なドッグフードとは……
・胃腸に負担をかけやすい穀物(トウモロコシ、小麦、大豆など)が使われていない。
・消化吸収に優れた良質の動物性タンパク質と、皮膚の炎症をおさえる不飽和脂肪酸を含んだ油脂(オメガ3)が原材料に組み込まれている。
・腸内環境を善玉菌優勢にする働きのあるオリゴ糖などが含まれている。
・人工の添加物が使われていない。

ヨークシャーテリアの被毛は、食べているドッグフードの質によって美しく輝くこともあれば、脂っぽくベタっとしてしまうこともあります。消化吸収に優れた良質のドッグフードを選んで、「動く宝石」を目指したいものですね!

ヨークシャテリアの餌に求めることとおすすめのドッグフード
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